バレンタインデーのお話になるはずだった 今日はオロルンと外で待ち合わせをしている。というのも、バレンタインデーという今日を特別な日にしてみようとレストランを予約しているのだ。同居している相手ではあるが、社会人として仕事をしている男は大学生のオロルンと外で待ち合わせをした。
オロルンは男の事を誰もが憧れ、振り返り、畏敬の念を抱くという。妬いていたらきりがないというが、それは男からしても一緒である。
待ち合わせ場所はオロルンが好んで出向くことが多い図書館だ。男が図書館の中に入るとすぐにわかる。そこには机の上に本を広げ、足を組みつつ頬杖をついてその本を読みふけるオロルンがいた。
これから行くレストランはカジュアルであるがドレスコードがあるレストランである。男の知り合いが経営をしている店であり、男もたびたび利用していることをあらかじめオロルンには伝えていた。そのため、普段とは違うハイネックのインナーにジャケット、細身のパンツという格好で、もともとすらっとした長身のため非常に様になっている。周りの女性の視線がオロルンに向かっていることに、本人だけが気づいていないだろう。
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