【まさかの出来事(2)】ヒュンポプポップが小さくなってから、一週間。
一向に戻る気配がない。
二、三日で元に戻るはずではなかったのか?
結局オレはあれから小さくなったポップに会うことはあれど、触れることさえ出来ずにいた。
触れてちゃんと確かめたい、ポップの温もりを。
だが、鉄壁とも言える、マァムを前にそんな事が出来るわけもなかった。
仕方なく、今日もまた、ポップの様子を確かめるためにマァムの部屋へ向かっていた。
ノックをすれば、すぐに扉が開き、マァムが顔を出す。すると、マァムまたか、という顔をする。
仕方がないだろう!心配なのだから!
「ヒュンケル、仕事はどうしたの?」
「片付けてきたが」
「早くない!?」
「早くない」
ポップが小さくなってからというもの、仕事が手につかない訳ではなく、逆に手早く仕事を終わらせることに集中することが出来た。
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