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    kanoxoxe

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    「日常の特権」

    *付き合ってるチェカレオ
    *年齢操作有

    #チェカレオ
    checaleo

    大きな窓から眩いまだ色のない日差しが部屋に差し込んでくる。柔らかな夢が徐々に白く薄れていき、ああもう朝か、とチェカはゆっくりと目を開けた。夜にはひっそりとしていた天蓋が日差しを浴びて光り、その輪郭をぼやけながら目の前に現れる。
     あふ、と小さくあくびをかみ殺し窓を開けると、爽やかな風と軽やかな鳥の声が舞い込んだ。その一吹きで部屋に篭った夜の匂いがふっと薄れていった。胸いっぱいに吸い込むと、甘い木々の香りが広がる。
     緩く身に纏う夜着から着替え、鏡に映る自身の髪や顔を軽く整えた。ひんやりとした水の感触が、先ほどまでのぼんやり寝ぼけた顔を変えてくれる。

    「……さて」

     チェカは物音のしない静かな廊下へと歩きだした。まだ眠りから覚めていないひんやりとした廊下に、軽やかな足音だけが響き渡る。

    ――トントン

     重厚な扉をノックするがその音だけが木霊する。仕方なくそっと中を覗くと部屋の主はベッドの上で丸まっていた。足を丸めているのか、薄掛けの布団は小さな山を作っている。布団の端から覗く小さな耳がぴくりと動くが起きたわけではないのか、身動ぎ一つなかった。
     音をたてないようそっと布団をずらすと、シーツの上に散らばるブルネットの波打つ髪に日がそそぎ、透けたその中にほんのり夕焼けの色が浮かんぶ。

    「レオナさん、朝だよ」

     声をかけるが、返事はおろか伏せられた睫毛一つ動かない。ふうと一つ息を吐くと、チェカはゆっくりベッドに乗り上げレオナの横へと近づいた。チェカの膝が一歩ずつ動くたびに、ベッドがギッギッと小さく鳴る。
     ばさりと布団を剥ぎ取ると、すうすうと規則正しい寝息を立てて丸くなって眠るレオナの背中が見えた。昨夜、服を着た方がと忠告したのに、もう眠いと何も着ずに布団に包まってしまった。一度眠ってしまうとなかなか起きない寝汚さは相変わらずで、この状況でも呼吸に合わせて腹がゆっくり上下するだけで目覚める気配すらない。
     ただ眩しいのか涙で濡れた睫毛が一度ぴくりと揺れた。ぐっすりと寝入っていて頬は緩み、口元もかすかに開いたままだ。

    「おはよう。レオナさん」

     レオナの顔の両脇に手を置くと、その形のいいおでこに触れるだけの口付けをする。はらりと垂れたチェカの髪がレオナの鼻先を擽ってしまい、その感触にレオナは目蓋に皺を寄せた。ん、と息を漏らすと同時に、ひくと鼻を動かす。

    「…チェカ、もう少し…寝かせろ」

     目を開けることなく寝起きのザラっとした声でそれだけ言うと、再びすうすうと夢の中に戻っていった。布団がなくどこか肌寒いのか、更に体を小さく丸めてしまう。

    「……じゃあ、僕も好きにするね?」

     無防備に晒されている頬にそっと唇で触れ、そのまま首筋にちゅっと小さな音をたてながら移動していく。うっすらと残る赤いあとの上をなぞりながら、首筋に何度も唇を落とす。そっと触れるだけのキスを。
     何度目かでレオナの肩がぴくりと揺れた。その動きを目で追ったチェカは、鎖骨に沿って軽く唇で食みながら肩まで移動し、揺れる肩元をやわく口に含んだ。急に変わる感覚に、丸まったままの背がびくと跳ねた。

    「……おい、チェカ」
    「ん?なあに?唇にはする時だけって約束、ちゃんと守ってるよ」

     そのまま腕に触れるだけの口付けを落としながら手へと下がる。肘や手首の硬いところでは、その形確かめるようにゆっくりと丸く顔を動かしていく。おい、何して、なんて抗議の声が小さく上がったが、チェカは聞こえていないのか視線を腕のタトゥーから外さなかった。
     その先までたどり着くと、掬い上げた手の甲にそっと唇と落とす。昔話の王子様然とした、爽やかな笑みのまま。ぴくりとレオナの肩が小さく揺れる。いつもと変わらぬ穏やかなチェカの表情と皓々としたこの部屋で、レオナの存在だけが浮いていた。
     腕を引かれたせいで小さく丸まっていた体は、ころんと仰向けになる。露わになった胸元に、チェカは恭しく口付けた。心臓の真上で柔らかく当てた唇は、トクトクと鼓動する音を拾った。

    「……ヤらねぇぞ」
    「わかってるよ」

     ようやくうっすらと開いた瞳は、じとりとチェカを睨む。昨夜遅くまで起きていたせいか、長い睫毛の奥に隠れた瞳はうっすら赤らんでいる。まだ半分意識を夢の中に残したその顔は、唸るその声に反してだいぶぼんやりとしていた。その可愛い抗議にチェカは笑顔だけ返した。
     小動物みたいな心地よいその音を堪能すると、腹筋の割れ目に移動していく。深く刻まれた腹筋の溝に唇をずらすと、応えるようにぴくりと動いた。揺れる腹筋の先、腹の真ん中で浅く窪む臍に辿りつくと、チェカは口を窄ませその奥をそっと押した。ふるりと揺れる腰骨が視界の端に入る。そこには指の跡がいくつか赤い花のように咲いていた。
     もう一度臍に口付けた後、チェカはレオナの片足の膝裏に手を入れぐっと腹の横まで持ち上げる。おとなしく口付けていただけだったので好きにさせていたレオナだったが、急所をあらわにされ慌ててそこへ手を伸ばした。突然目の前に現れたレオナの手に、チェカは目を丸くして動きを止める。

    「っ、おいっ!だからヤらねぇって…!」
    「うん。しないよ?安心して」

     狼狽するレオナににっこり笑って優しくそう答えると、チェカはレオナの強張る手のすぐ横に顔を落とす。持ち上げられて窪んだ足の付け根にちゅっと音を立て口づけると、びくりと膝が揺れた。頭上からは文句のかわりに、隠しきれなかった息が零れ落ちた。

    「…っ、…ふ」

     内腿には昨晩の跡がいくつも残っていた。その赤さを唇に写し取ると、その時の熱が今でも残ってるように感じてしまい、チェカは目元を緩めた。この足の、更に奥に篭るあの熱さを思い出して。
     そのまま膝まで唇がたどり着くと抱え持ち、その丸さを確認するようにくるっと窪みに沿って口付けた。
     すらりと伸びた脛をゆっくり降りていき、綺麗に浮き出るくるぶしで少し長く触れる。ぴくっと逃げようとする足先を掬い上げ、足の甲にそっと口付ける。
     チェカが視線だけ上に向けると、困惑を浮かべた潤んだ瞳がこちらを見つめていた。寝ていた時の彫刻のような血色の薄いレオナの肌も好きだが、こうして赤みを帯びて生を感じる肌がチェカは一番好きだった。
     視線を合わせたまま、そっと爪先に口付けた。ひくと丸まる趾先が、チェカの唇をカリと引っ掻いた。

    「…あ」

     その感触に気づいたのだろう。レオナが眉を寄せた。チェカの唇をジッと見つめ、血も何もないのを確認すると目元を緩める。

    「どうしたの?」

     よく見えるように少し口を開いてチェカは笑った。そしてそのまま下唇をレオナの爪先に触れさせる。ゆっくりと唇で爪を弾くと、ピリッとした感触が伝ってきた。その刺激は足を伝いレオナの体に小さく響く。丸められた膝が、弾かれるたびに小さく揺れた。

    「…っ…おい、さっきっから、な、に…して」
    「ん?おはようのキス、していいって許してくれたのはレオナさんでしょ?」
    「だから…って…っん」

     揺れる爪先を唇で咥え、決して歯をたてないようにゆっくりと食む。丸まり逃げようとするのを許さず、何度もそこをやわく食む。

    「ぅ…チェ、カ…ぁ」
    「うん…なあに?レオナさん」

     まだ足の付け根に置かれたままのレオナの手の下で、指の隙間から隠しきれずにふるりとかすかに兆すのが目に止まる。チェカはその光景に、うっそりと笑った。
     震える親指を趾間までパクリと咥えた。決して歯や舌が当たらぬように注意して、付け根を少し強めに押さえる。レオナとの約束は従順に守りながら、その指の感触を確かめる。
     まだおはようのキスだよねと爽やかな笑顔を崩さぬまま、じっとレオナを見つめる。舌先が絡むことがないように、深いキスにならないようにゆっくりと丁寧に。足を掬い上げる手も、撫でることもなく羽を持つようにそっと軽く。

    「ん、っ…ふっ…」
    「ふふっ、くすぐったかった?」

     少しずつ荒くなる息を抑えられず、レオナの口は開いたまま閉められなくなった。そしてチェカの意図が読めず、ただ目を丸くしその動きを追っていた。
     普段ならば朝は数度、頬や額にキスして終わる。日課となっている目覚めのキスとも違う。けれど前戯というにはチェカから性急さも高揚感も感じられない。何が目的なのか。そしてそんな穏やか瞳に高められている自分にも、レオナは戸惑いを隠せなくなっていた。

    「えっ?おい、なに…っ」

     指先で触れるだけだったチェカの手にぐっと力が入ると、今までと違う動きにレオナの体が強張った。足首を持ち上げられ、足の裏がチェカの目の前に晒される。一体なにを、とレオナがきょとんと見つめたすぐ後、チェカがあんぐりと大きく口を開けた。その白い鋭い牙も、赤い舌も見せ付けるように大きく。

    「はっ!?え、チェカ…っ!」

     そのまま踵の丸みを飲み込むように、口元を近づける。そんな皮膚の薄いところをあの牙で噛み付かれたら、とレオナはその衝撃を想像しギュッと目を瞑る。さっきまで全身触れるだけだったのに、急に噛み付くなんてチェカの行動が読めない。いったい何なんだよ、とレオナは胸の内でそっと呟いた。生ぬるい吐息を足裏で感じた。

    「……え?」

     しかし待っていても皮膚を裂く痛みも血の匂いもなにもない。あるのは柔らかな感触だけ。慌てて足元を見ると、大きく開けた口でレオナの小さな踵の丸みを咥えていた。あれだけ見せつけていた牙は器用に唇の中に隠して。
     あぐあぐと唇の力を入れられると、その弱い刺激に合わせてチリチリとしたものが足を伝い這い上がってきた。下腹部に力を入れても、こみ上げてくるのを押さえきれずレオナは熱い吐息を吐いた。

    「なんっ…で、…ぅ、あっ…」

     ずくずくと疼く腹の奥が熱くて、勝手にひくひくと腰が揺れて。ただの朝の挨拶と澄ました顔のチェカに、気付かれるのは恥ずかしくて。必死で隠す指先に力を入れても、あからさまに熱を帯びたそこは、指の隙間から隠し切れないほど昂り始めている。
     はっはっと短い息を零しながらチェカを見つめると、満足したのかようやく踵が解放された。しかしなかなか持ち上げた足を離す気配がないようだ。
     強張りくっきりとへこんだその足裏の真ん中の窪みに、チェカはぐっと唇を押し付ける。その隙間にぴったりと、チェカの顔が治まった。 自分の足越しにチェカの瞳がまっすぐにこちらを見据えてくる。足裏をチェカの吐息が擽り、思わず足先を丸めチェカの顔から遠ざけようとした。

    「やぁだ。逃げないで?キスでレオナさんを起こせるの、僕の楽しみなんだから」
    「だから、…っなん、で…こんな」
    「ん?おはようのキスだよ?レオナさんのイヤなことはしてないつもりだけど」

     足裏からようやく口を外し、にっこりと笑いながら答える。夜の香りを一切させぬ、いつもの爽やかな顔で。

    「それにレオナさんの好きなことだけしてあげたいって…いつも言ってるでしょ?ね、何して欲しい」
    「え、なに…って…?」
    「レオナさんがして欲しいこと、何でもしてあげる。……ねえ、何して欲しい?」

     爪の先にそっと触れたあと、チェカは大きく口を開け、その厚い舌をべっと晒した。意思を持った生き物みたいに、小さく艶かしく揺れるその赤に、レオナの胸がぎゅっと締め付けられる。昨晩散々に翻弄され、目に焼きつくほど見たその赤がそこにある。体の奥で燻っていた熱がじりじりとレオナの頭を焦がしていく。
     ほんの少し先、あと数センチ足先を動かした先で揺らめくそれに、無意識に足先をつっと動かしてしまう。しかし進むとその赤はふっと逃げてしまった。
     なぜ、どうして。そして今自分は何をしようとしていた?レオナは混乱して目を丸くする。混乱する頭は、その瞳にじわりと涙を浮ばせた。

    「ね、ちゃんと教えて?何をして欲しいか。レオナさんの言葉で」

     ほら、と再び晒された赤に、背筋がぞくりと甘い痺れが駆け上がる。頭がぼんやりとするのは寝起きだからか、熱に溺れているからなのか。震える母趾をそっとその上に乗せた。静かな部屋にぴちゃと小さな水音が響く。自分の体温よりも高い熱が、足の先からぞわと広がっていく。
     しかしチェカはあの穏やかな笑みのまま、にっこりと微笑むだけ。舌の上にレオナの母趾を乗せたまま、ただレオナをじっと見つめる。

    「……あ」

     ぼやけた頭で先ほどのチェカの言葉を反芻する。『教えて?何をして欲しいか。レオナさんの言葉で』たしかそう言っていた。つまりチェカからは何もするつもりはない。レオナ自身が何かを言わない限りは。自分は一体何をして欲しいのか。茹った頭でぐるぐると考える。
     背丈もとうに抜かれた年下の甥っ子の口元に、寝転びながら足を差し出す自分をふと自覚してしまい、カッと顔が熱くなる。こんな状況で自分は何を言おうというのか。 息が漏れカラカラに乾いた口をゆっくり開く。その様子をチェカは優しく見つめている。はくはくと何度か口を動かし、ようやく震える声をあげる。

    「チェカ…舐めて…」

     朝の爽やかな日差しを受けて煌めく清爽なチェカの瞳が、ゆっくりと弧を描き影を落とす。レオナの瞳を見つめたまま、ゆるりと動かした赤い舌が母趾を這う。包みこむように大きく動かし、その爪の先まで濡らしていく。

    「……ん、…っふ」

     ぬるりと趾の付け根まで舌が動き、その形をなぞっていく。じゅぷっと音が上がるたびに、レオナからは鼻にかかった声が小さく漏れる。
     ひくんと強張る足を逃さぬように、チェカはその足首を支えながら母趾を口内に収めてしまう。

    「あッ、チェ…か」

     ぐにぐにと硬くした舌先で付け根やくびれを、撫でるように刺激していく。そのたびにレオナの腰がびくびくと跳ね上がっていく。
     力の抜けた体はぐったりとベッドに預けたままとなり、チェカの舌に合わせてただ震えるだけ。体の一番端から駆け巡る刺激は、足を駆け巡り腰を揺らせ、脳を確実にとろけさせていく。
     じゅぷと音がするたびにひくつく腰の合間で、ゆるく芯を持ったそれをレオナはもう隠しきれていなかった。
     ゆっくりと趾先を口から出すと、濡れて光る爪先を見てチェカはにっこり笑った。

    「ねぇレオナさん。…どうして欲しいか、僕に教えて?」
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