「なぁ…オイラがアンタに惚れるのは、そんなにおかしいことなのか?」
「お、おかしいっていうか…」
「オーケーわかった。じゃあ相手がアンタじゃないとしよう。オイラが惚れた相手に無碍に扱われて、それでもめげずに口説いてるのに更に逃げられてる様子を見たらどうだ?気の毒だと思わないか?」
フリスクは確かにサンズに恋心を抱いているが、それ以前に強い親愛の情がある。
彼が地下世界の繰り返す時間の中で気力をすり潰され、期待することや希望を持つことに疲れていたことを思えば、彼が再び望みをもつことや求めることがどれだけのことか。完全に理解することはできずとも想像はできるからだ。
サンズの望みは出来うる限り叶えば良いと心の底から思っている。
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