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    domiho_city

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    #一次創作
    #夜明けの木

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    たまの

    SPOILERなんかエロいことをしないと出られない部屋胸ぐらを掴まれ、押し倒された。
     ……ええと、二十センチ以上も身長の低い、女の子から。
     強引に唇を重ねてくる。勢いまかせなので、思い切り前歯がぶつかり合う。色気もへったくれもない。ちょっと待った、という言葉は口にする前に封じられた。
     ……正直に言います、本気の抵抗はしませんでした。
     だってこの状況、ちょっとオイシイだろ。困る相手ならまだしも。何してくれんのかな、って、好奇心。これも正直に言ってしまうか、シタゴコロ、ってやつだ。
     懸命に貪られて、舌を絡め取られて。いっそ抱き返してしまおうかと頭をよぎったけれど、もう一度歯がぶつかったところではたと我に返った。舌、切れたんじゃないのか、今の。

    「――ちょっと待っ……ちぃストップ!」

     両肩を押さえて制止する。完全に覆いかぶさる状態だった彼女を、下から支えるような体勢。なんだろな、この状況、どう考えてもオイシイんだけどさ。
     腕一本ぶんの距離で引き剥がされた彼女は、まともにこちらを見ることもできない。耳、真っ赤だぞ。

    「そんながむしゃらにならなくても……」
    「でもっ、だって、こうしないと出られないって、この部屋……」
    「たしかに 1223

    屍(大荒れペンギン

    TRAININGコルトさん家のブラレナを書かせて頂きました「また喧嘩してきたの?」
    「……別に、たいしたことじゃねぇよ」
    「怪我してるでしょ!」
    手当をしながら、レナはブラッドを覗き込んだ。その目が呆れでも怒りでもなくただ心配に揺れているのを見て、反抗する気もしぼんでいく。
    ブラッドは思わず彼女に謝ってしまいそうになるのをどうにか飲み込んだ。それは今回ばかりは、彼は悪くないからだ。そもそも喧嘩の理由なんて単純で、同ファクトリーの名も知らぬ先輩が、自分の彼女である今目の前で心配そうにしているレナに対して下世話なことをしようとしていたからに過ぎない。
    そうだこれは彼にとっては、正当な理由だ。
    「……ねぇブラッド、私ねいつも不安なの」
    「……あぁ」
    「ちゃんと、待ってるから絶対帰ってきてね。お願いだから……遠くに行かないで……お願いブラッド」
    目の前で、耐えきれないというように涙する少女が綺麗だった。自分ととことん真逆の彼女が眩しいとすら思う。いや、眩しくて唯一の帰る場所と言っても過言ではない。
    彼女はまるで自分の行く末を知っているかのように、不安に揺れている。
    先のことなど分からない。だけど今、彼にできることはただ一つだと、手を重ね 717