アドベンチャーヘブンの感想映画感想ネタバレすんよ！

わりと箇条書き、ポエム風、行間読んでます。

【映画見る前の私】
二十話から二十一話を見て公開日まで「ギラくん王様になる覚悟はどうしたの？」ってトゲってしてたんだけど、上映の直前に色々と感情の整理がついて、ギラくん優しいところまで戻れて良かったねってなってから見に行けた。
ギラくんが一話からずっとラクレスに対して持っていた、斬りかかるほどの憎しみが無くなるのが、私は全然ピンときてないんだ。
憎しみとか気分良くないし、積極的な無関心「私の知らないとこで生きててくれ」みたいな気持ち、全部無くなってくれたら楽なのに、私のは無くなってくれてないから、しんどい（泣）マジの憎しみと怒りのギラくんに対して、私は「目の前で家族同然の子供達を殺されかけて、仲間になって欲しい総長の国のこと侵略するって言ってるラクレス相手なので本気で憎むの当然」と思ってたんだが、そういや、それほどの憎しみも嫌悪も、あんまりみんな経験してなくて理解も納得もしにくいものだったね。
そっかー。
愛する大事な弟を失ったあの子にギラくんが話した言葉は、呪いだったのか、救いだったのか、祈りだったのか、拒絶だったのか。
ギラくんの優しさは、弟のためにいい兄になって欲しいってお願いだったから、あの日、お兄ちゃんが好きだった小さな弟に戻れて良かった。
優しい末っ子に戻れて良かった。


【映画中の私】
映画始まってデボニカさんに「覚悟きめろ」言われてて、それな。

【映画二回見てきた私が行間読むよ】

死の国
予告で気にしなかったけど、映画見て死の国に居るのは殺された人だけってすぐ気が付いた。
ヒメノの目の前で殺された両親。
革命で討ち死にした前王殿。
いつも殺されてるサナギム。

リタ様に「ありがとう裁判長」って言った魂は、ザイバーン城で死刑の判決を受けて処刑された罪人。処刑自体をリタ様が直接行う訳じゃなくて、処刑執行係がいると思われるのと、罪をおかしたゆえの罰なので、間接的にリタ様が殺した繋がりとも言える。

ペタ城に現れなかったのは、ヤンマの周りで死んでいった人達は、飢え、病気、貧困で死んでいったから。ギンちゃんもジジイだったから寿命。

ライ二オール様が、全盛期の姿で出てきたのでなかったら、あの年で殺されたんだろうなって思った。

死の国に居るのは殺された人だけって仮説、一応根拠はあるけど、証拠は薄いかな？
ところで、魂達を集めたり、それぞれ五王国の王に試練与えたのライニオール様だと思ってます。
裁判長に恨みがある死者がいないのライニオール様困ったりしなかった？　リタ様にけしかける魂達の未練が「ありがとう」って言いたいくらいだから、ゴッカン国王に対する試練が魂をいっぱい集合させて怖がらせるくらいしか出来なくて、死者の国の王ライニオール様も大変だったろうな。

ライニオール様、ヤンマにも試練与えたかったのに、誰も化けて出ない（笑）なの頭抱えたりしなかった？



フラピュタル城。
ヒメノ様、炭治郎だったな。
ご両親、例え未練を利用されても一目娘に会いたかったんだろうな。置いてかれた方も、置いてった方も、どっちも辛かったね。本物の魂の一部、未練の部分が強く出てきて、王の試練として利用されたんだと思われる。
「ごめん」と「さよなら、またね」美しくて良かった。
セバスチャンがニ十五歳で良かった。もしも本当にヨボヨボだったら、死の国で三途川渡ってたかもしれない。

燃えるタキタテ城。お米炊いてる？
カグラギとイロキの会話を聞いてて、「この方は復讐しに化けて出る人じゃないから、目的は別にあるんだろうな」って黒幕のこと見極めようとしてたな。
クロダさん、サナギム相手にも戦えるから、王骸武装してない亡霊にとどめさせるんか、寺生まれなの？
イロキ様だけライニオール様とお揃いの指輪付けてるの、それこそイロキ様が取り入ってもらったんだと思うとめちゃくちゃ面白い。

ペタ城。
水の中ってことは、ヤゴ時代、つまり幼少期を表してる。
仮にヤンマの前に誰か現れても無視か、ヤンマは死んでいったギンちゃんや貧困街の仲間に会いたかったかもしれないけど、死者側はヤンマに未練なんかなかった、どっちか？

ザイバーン城。
生者側の気持ちが関係するなら、リタ様は、処刑した罪人の名前も顔もがっつり覚えてるはずであんなに怖がってるので、人の形になって現れないのは、死者側の未練が薄いからだろうなって思った。
罪人として裁かれて人の魂になって、「裁判長ありがとう」って言いたかったなくらいしか未練が残ってないの、ゴッカンという国の格が高い。逆に言うと、生前は一言もお礼を言わず、態度悪いまま死んだんだろうな。
リタ様もだけど、いつか王になるかもしれないモルフォーニャが「ありがとう」って死者の声聞けたの良かった。
リタ様が苦しむと、カーラスに対する怒りが沸くの私がリタ様のこと好きなので仕方ない。

怪人態ライニオール。
バグナラク側の能力なんか？
サナギム達、死してなお人類を滅亡させる本能だけで動いてるんだな。怖い。
初代シュゴッタム王、五分で倒していい相手じゃないからもっと全体的に九十分くらいくれよ。

二十一話でギラくんが「子供達に夢を見せる」って言ってたの、スラム街に捨てられた子供と、両親を目の前で殺された子供と、五歳から罪人の中で労働してた子供と、家族と故郷から引き離された子供、あの子達はどうなるのかなって思ったら、あの日の子供達は生き抜いて主人公関係ないとこで、立派になってた。

両親を目の前で殺された子供は美しい「さよなら」が言える立派な女王になってた。
十歳から死刑を言い渡す仕事すらしてた子供は、呪われてなんかなかった沢山の感謝されてた。
総長と王殿は、まだなんとも言えないけど、今も強く生きてたし、一緒に生きる仲間がいた。

自分の意志で生きていけるくらいにみんな立派になってた。


二十話、二十一話を経て、映画で、実の兄を殺した地獄を生きる、お前が作った地獄だって、聞けたの良かった。
小さな弟に戻ってなかった、ラクレス・ハスティーを殺した、後戻り出来ないとこまで、来てたわ。
子供達には「夢を見せる」ために、地獄だなんて言わないだろうけど。
ライニオール様がギラくんを殺して現世に生き返る計画だったら、ギラくんは受け入れてたかもしれないけど、デボニカは受け入れなかったと思う。
デボニカ殺してライニオール様が復活する話だから、デボニカ受け入れて「ギラ、王様辞めて」ったのずっと優しかった。ギラくんはデボニカ犠牲にして幸せになんかなれないから、一緒に地獄を生きようデボニカって示してくれたのが、かなり好き。
「私の王はギラだ」
「生きたい」
「ケーキ食べたい」
全部良かった。泣いた。
ギラが作ったケーキもう一個よこせ食べるから、なの最高。

私の中に、「私を犠牲にしてもいいから、あなたは幸せになって」みたいなのが大嫌いな怒りがあって、ギラくんが「じゃあ一緒に地獄を生きよう」と答えてくれたので、今かなりギラくんのこと好きになった。
ギラくん、もう一回、ラクレスと向き合って。
自己犠牲をやめて、もう一回ラクレスに言えることあるから、二十話と別の答えを出せるギラくんになったと思うから。

デボニカが二十歳になった時の養護園について。
何年前？　ギラくんの近くで、コガネちゃんと思われる髪の長いちっちゃい子が寝てたから本当に「久しぶり」で、四年くらい前っぽい。
養護園って子供達は大きくなったら出て行って働かなくちゃいけない施設なはず。十九歳だったデボニカは養護園で働いてた姉ちゃんで、デボニカが居なくなって空きが出来たからギラくんがそのまま養護園を出て行かないで、養護園で働いてたのかな？

蜂王者、一人だけ相撲とってる。

パンフのＤＶＤ見た人の悲鳴と、見てない人の悲鳴どっちも、見てて楽しいです。
私はＤＶＤ見ました。