「はな……??顔のこと??」
フロイドは上を見上げながら声を上げていた。
不思議そうに見つめているフロイドに、ジェイドはにこりと笑いかけながら声をかける。
「いいえ。あの、頭上にある桃色の物体です。」
そう言ってジェイドは自分たちの頭上にあるものを指差す。
指を指した先には、茶色の太い柱のようなものから桃色の小さい布のようなものが垂れ下がっていた。
「ふぅん?」
フロイドは更に不思議そうな顔をしながら、それをまじまじと見つめる。
首を傾げたかと思うと、ふとぱっと顔を明るくさせる。
そして思いついたように声を上げていた。
「サンゴみてぇ〜〜!」
「!」
その言葉を耳にした途端、ジェイドは軽く目を見開いていた。
そして感嘆の息を漏らしていた。
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