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    nabe

    レスエデに混ざる一般通過双璧とフェルヒューに混ざる一般通過レスエデが好き

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    nabe

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    導入で挫折した士官学校時代のフェルヒュー事故ックス
    所々描写が飛躍してるので読みづらいです

    #フェルヒュー
    ferhu

    学生時代フェヒュ


    「フェルディナント、もしよかったらこの後に時間をもらえるかな」
    フェルディナントが担任教師のべレスに声をかけられたのは、演習を兼ねた魔獣討伐から修道院に帰還し、訓練場で得物の手入れをしていた夕方のことだった。
    「先生?この私に何かご用かね、もちろん良いとも。」
    凄腕の傭兵であるベレスから個人指導を受けることができるかもしれない、と浮き立っていたフェルディナントの期待は、その待ち合わせ場所を聞いて即座に雲散霧消した。
    「じゃあ、夕飯後にヒューベルトの部屋に来てくれ」
    べレスの用向きは予想ができる。自分とヒューベルトの仲の悪さは黒鷲の学級の中でも有名で、たまに会話を交えれば嫌味と皮肉の応酬、今回の演習でも腰巾着はエーデルガルトの後衛にべったり張り付いていた一方、自分は少し離れた前線で戦っていた。
    真面目なべレスは担任として手を講じなければ、と考え、言うなれば話し合いの機会を設けようとしたのであろう。
     共に次代の帝国を担う者同士、確かに馬は合わないが、かといって致命的な弊害があるわけでもなく。
    教師とはいえ個人的な人間関係にとやかく言われる筋合いはないと思うのだが、約束してしまった以上仕方がない。
    気の進まない中、律儀にフェルディナントはヒューベルトの部屋の扉前に立っていた。
    「先生、ヒューベルト、いるか?私だ、フェルディナントだ。」
    ノックをすると扉が開かれ、出迎えたのは部屋主ではなくべレスだ。
    「やあ、すまないね、とりあえず入って」
     促されて部屋に踏み入れると、信じがたい光景が目の前に広がっていた。

    「……っん、んうっ…」
    寝台に横耐えられ、両腕を頭上でまとめてベッドヘッドに縛り付けられ、口には猿ぐつわをかまされ声を封じられているヒューベルトがいた。
    「な、な、これはどういう、先生⁉︎」
    問い詰めるフェルディナントの大声が予想外だったのに慌てて、勢いよくべレスが扉を閉める。
    「フェルディナント、訳はこれから詳しく話す。まずは落ち着いて私の話を最後まで聞くと約束してくれ」
    べレスの言動は落ち着き払っていて、とても生徒に危害を加えようとしているようには見えない。
    フェルディナントは混乱する頭でひとまず頷いた。

    べレスの説明はこうだ。
    今日の演習はガルグ・マクから同盟領へ向かう商隊の護衛だった。
    ここのところ街道に匪賊や魔獣が出没し、商人たちの安全を脅かしているとの事態を受け
    まさしく魔獣の群れが商隊を狙って襲いかかってきた。
    べレスの指示に従って、エーデルガルトやヒューベルトが魔獣を足止めしている間、フェルディナントたちは商人たちを安全な場所まで誘導する役目だった。
    フェルディナントが任務を終え魔獣の元に向かった頃には、すでに魔獣はエーデルガルトの斧の一振りで絶命していた。
    ヒューベルトは例によってエーデルガルトの援護と称して彼女のそばに付きっきりだったというが、どうやらその魔獣の口から、断末魔とも悪あがきともいうべき瘴気をまとった大量の体液が吐き出され、ヒューベルトは咄嗟にエーデルガルトを庇ってその吐瀉物とも体液とも言い難いものを引っ被ってしまったのだという。
    厄介なことにその魔獣の体液というものは、人間にとってはひどい興奮状態、錯乱、他害衝動を引き起こすのだという。
    「この時期、魔物が凶暴で人を襲うのも、この体液が影響しているのかもしれない。」

    「彼はそんな素振りは全く見せなかった」
    「耐えていたんだよ、ずっとエーデルガルトに心配をかけられないって」
    それに相手構わず学級の皆に危害を加えないようにって。
    こんな風に体を拘束したのも合意の上だ。体を自由にしていたら、自分自身を傷つけかねない。
    「エーデルガルトはどこまで知っているのだ?」
    彼女は帰還してから夕食時まで、特に変わったことは何もないかのように普段通り過ごしていたように思う。確かに夕食時は黒鷲の学級の女子生徒達と同席していて、珍しくヒューベルトをそばに置いていなかったが、たまには女性同士で交流を深めたい日も、あの陰気な従者と顔を突き合わせたくない日もあるだろう。
    「今この状況は全て。ただあの子は、今自分にできることは、ヒューベルトを信じて、自分が気に病まないことが一番ヒューベルトが望んでることだって分かっているから、何も知らないふりで普段通りに振る舞っているんだ」
     いいこだよね、エーデルガルトの事をそう評するベレスはいつもどおりの無表情さに少しばかりの柔らかさを含んでいた。
     彼女がヒューベルトにそこまで心を砕いていたとは。あの男は彼女がどこへ行くにも背後について回り、彼女もそれを当然のものとして受け止めている。次期皇帝だから。次期宮内卿だから。先祖代々決まりきった関係を当然のごとく享受しているその様は、特殊ではあるものの特別情の通った関係性には見えなかった。
    「事情は理解した。だが先生が私を呼んだのは何故だ?」
     そのことなんだけどね、ベレスはヒューベルトの机の上に置いてあった黒い刀身の小刀を取り上げた。刀身から柄まで黒を基調にした、特に凝った意匠のない無個性な造りのペーパーナイフに見える。だが武具の収集が趣味のフェルディナントには、その小刀に用途にそぐわなそうな鋭く殺傷力のある刃がついていることが見て取れた。
    「ヒューベルトが袖の裏に仕込んでいる仕込み刀だよ。」
    「仕込み刀?え、何故そんなものを……?」
    「ああ、結構、分かりやすい位置にあったから取り外しやすかった。
    でもそれだけじゃないはずだ。他にも外からは分からないような場所に武器を隠し持っているはずだ。」
    万一を考えてそれを取り上げなくちゃいけない。
    「だからヒューベルトの服を脱がしてどこに武器を隠してるのか調べなきゃいけないのだけどね。こんな場面、事情を知らない人間に見られたら一大事だとソティ…いや、そういう考えが頭の中に浮かんだんだ。実際フェルディナント、君勘違いしかけただろう?と言うわけで、私がやましいインコーキョーシ?にならない為の証人になってほしい。」
    「いやいや、何故私なんだ!他に適訳が、女子生徒を呼ぶわけにはいかないだろうが、カスパルやリンハルトは?」
    「カスパルは興奮状態のヒューベルトなんて見たら、いい機会だから喧嘩しようとか言い出しそうだし。リンハルトは…うん、興味の湧かないことは絶対にしないだろう?それに見張り中に寝そうだからね。」
     残念ながらべレスの言うことは納得がいってしまった。あの二人は癖の強い黒鷲の学級の中でも輪をかけて自由人だ。級長のエーデルガルトの苦労も伺える。
     
     ヒューベルトが今の自分の状況を省みて、その胸に抱いているのは羞恥か屈辱か。
    頭上で纏められた手首をタオルでベッドの縁に縛り付けられながらもがく、荒い呼吸を繰り返すヒューベルトは眦を赤く染めうっすらと涙の滲む様は無体を強いられた生娘のようだ。何かとても、フェルディナントにとって良くない情動を引き起こしそうで、視界に入れることに気まずさを感じてフェルディナントは慌てて頭を振って視線を外す。
     しかしべレスはおそらくフェルディナントより少し年上、ヒューベルトと同じくらいの妙齢の女性だ。そんな女性に縛られたまま服を脱がされる?
    同じ男としての不憫さの方が勝った。
    貴族の、いや男の情けだ。
    「先生、女性にそんなことはさせられない。私が責任を持ってこの物騒な男の身体検査をしようじゃないか。先生はこの部屋から出て行ってくれたまえ。私と彼なら間違いなど起こりようもない。」
    べレスは顎に手を当て逡巡した。フェルディナントから目線をそらし、任せてもいいのかな、危険じゃないか?と小声で独り言を呟いていたが、やがて頷いた。
    「危険だと思ったらすぐに大声を出すんだよ。私は隣のエーデルガルトに部屋を借りるから。」



    この後縄抜けしたヒュと取っ組み合いの近接戦の末うっかり自信家が自信家してしまったり口封じに逆レするヒュとか考えたけど書けねえ

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    nabe

    DONE書きかけのやつに反応頂けたのが嬉しいのでこっちも更新

    フェルヒュー子どもの頃に出会ってたらいいなというよくあるやつと御伽噺の魔女兼お姫様概念のヒュが書きたかった
    魔女の館鬱蒼と生い茂る高木の隙間から差す木漏れ日すら翳りがみえだした。もう日が沈んでしまったのだろうか。徐々に近づく夜の気配はより一層フェルディナントを不安にさせた。どこか遠くの方で狼の遠吠えのような声が聞こえた気がする。
     今にも泣き出しそうな顔で辺りを見回すが、視界に入るのは同じような木々ばかり。今自分が歩いてきた方角さえ見失いそうな、同じ光景ばかりである。

     こんなはずじゃなかった。フェルディナントは何度目か分からない自問自答を繰り返す。フェルディナントは今日父に連れられてこの森に初めて狩猟を行うために来た。騎士道を尊ぶファーガス神聖王国程ではないが、アドラステアの帝国貴族にとっても狩猟とは舞踏会と同様に重要な社交の場である。フェルディナントもいずれ本格的に武器を持ち、立派な貴族としてまた戦士として、多くの貴族とともに雄々しく狩りに勤しむことになるだろう。その教育の最初の一歩として父に連れられて、この森を狩場とし初めて狩りというものを経験しに来たのだ。
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