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    hyoukaaisu

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    hyoukaaisu

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    『君の瞳に酔う』
    ブレイサブレ
    今日は宴だ、この波に乗らねばいつ出すんだ!
    勇気を出すんだ!勇気を!
    ヒロインは酒に弱いものと、古今東西、そう書かれている。
    ブバがお酒に弱いと良いよね。
    ありとあらゆる方法で"イサ三大好き"を表現するブバに
    「もう俺はおまえに酔ってるんだよ
    これ以上俺を酔わせてどうするつもりなんだよ?」な二人はいくつあっても良い。

    『君の瞳に酔う』ブレイバーンが飲食が可能になった。
    そうなればやることは決まっている。
    "宴会"だ。
    世界を救ったヒーローと酒を酌み交わしたいと言うATFの皆にブレイバーンは『私の初めては全てイサミのものだ』と宣言し、野太い声援と黄色い悲鳴を受けたのだ。



    そうして、ブレイバーンとイサミはブレイバーンの格納庫で二人きりで同じ盃で酒を飲むことになったのだ。
    「初めての酒なんだから少し口に含むぐらいにしとけよブレイバーン?」
    『わかったぞイサミ』
    朋友であるスペルビアは酒を飲めるが、ブレイバーンはブレイバーンなんだから個人差と言うものがあるだろうと、鋼鉄のロボットであろうと、相棒で愛機で恋人のブレイバーンをイサミは心配する。
    そんなイサミの優しさや勇気が大好きなブレイバーンはイサミとキスをするようにちょん、と赤い盃になみなみと注がれた日本酒に口を付け、唇に付いた少量の酒をペロリと舐める。
    イサミの視線はそんなブレイバーンの唇に釘付けになる。
    「ど、どうだブレイバーン?」
    ふぅとブレイバーンの吐く吐息だけで、イサミは酒を一滴も飲んでいない筈だが、ブレイバーンと同じ空気を吸うだけでくらりと酒に酔ったような感覚になり声が裏返る。

    『……かりゃい……イサミ……
    イサミが美味しそうに飲むものだからもっと甘いものかと思った』
    エメラルドグリーンの瞳が生理的な涙でさらにキラキラと輝き、ポツリポツリと盃に涙を零れ落とし、イサミの心を鷲掴みにする。
    「……酔ったんだな、ブレイバーン
    ほら、もうおしまいにするぞ」
    爆発するように轟く心臓を押さえながら格好良くて可愛いブレイバーンの体調を優先するイサミはブレイバーンの持つ盃を取り上げようとするがひょいとイサミの身長より高く持ち上げられる。
    『やだ、まだイサミと飲む
    三々九度してイサミと夫夫の契りを結びたい』
    だから大中小の盃が用意され、ブレイバーンが日本酒にこだわっていたのかとイサミは理解する。

    ブレイバーンが一番信じているイサミに合わせた行動をしようと、イサミと1つになりたいと勇気を出して共に生きようとイサミと共に並んで歩みたいとアピールするブレイバーンにイサミはついに酔い潰れたようにブレイバーンにしなだれる。
    「……ん!……俺にもそれよこせよ……夫夫の契りをするんだろブレイバーン?」
    過去も現在も未来もブレイバーンがいない世界など考えられない。
    それはブレイバーンも同じく、イサミがいない過去も現在も未来も想像すらできない。
    ただ、イサミがいてくれるだけで、ブレイバーンがいてくれるだけでこの先にどんな暗闇が待ち受けていようともその暗闇すらイサミとブレイバーンをよりいっそう輝かせる一つの存在にしかならないことだけは理解できる。

    そんな過去も現在も未来も飲み干すようにイサミもブレイバーンも同じ盃を飲み干す。
    同じ世界で生きようと。
    同じ世界で息をしようと。
    同じ言葉を共有しようと。
    同じ空気を共有しようと。
    同じ空を見ようと。
    同じ大地に足を付けて立とうと。
    そんなささやかで、ありきたりで、世界で一番難しいことを勇気をもって共に歩んでいこうと。

    赤い盃がちょんと触れあうようにイサミもブレイバーンもそっと寄り添うように肩を並べ「『約束だ」』と同じ言葉を互いに食べさせ合うようにキスをして未来永劫を共に夢見る。



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    hyoukaaisu

    DOODLE『黄金の王ブバと平民イサ三』
    ブレイサ
    ゆんこ様(@18sAooVcBQ72249さん)(問題があればすぐに削除します)の王パロ
    王ブバに呼ばれ、平民ならば泣いて喜ぶだろう金銀宝石を与えても見向きもしないイサ三
    横にはべらせようとしても"ここもおまえの足元だよな"と階段下から睨まれ、"面白い!"となってめちゃくちゃブバに気に入られてしまうイサ三だけは思い浮かんだのでそこまで書いてみました
    『黄金の王ブバと平民イサ三』太陽のように燃え上がる髪、エメラルドグリーンの涼し気な瞳、男も女も魅了する黄金の甘いマスク、身体のいたる場所にちりばめられた金の装飾。
    それを引き立たせる鍛え上げた肉体美。
    誰が言ったか、黄金王ブレイバーン

    彼が望めばどんな宝石だろうとも金銀だろうとも、珍しい果実だろうとも手に入る。

    そんな奴になぜか男であり平民であるイサミが召喚された。
    平民のイサミからして見れば
    王に"城に来い"と言われれば答えは、頷き跪く肯定の動作しか許されないのだからまったくもって迷惑な話だ。

    不敬なのを承知でせめてもの抵抗にとイサミは平伏せずに真っ直ぐに空っぽの王座を見つめ王を待つ。

    瞬間、空気が変わった。
    甘い香りが幻想の絨毯を柔らかに敷くように広がり、シャン、シャンと清らかな演舞を踊るような軽やかな音色。
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