『その目に射抜かれて』AS▲▲『その目に射抜かれて』A S▲▲
「スペノボ様、わたくしモニター室へ少し行ってまいりますね♪」
何時もの飄々としたお顔で書類の山に囲まれている私にそう告げて部屋を出て行かれました。その言葉を聞いて私は何時もの事なので「どうぞ」と言うと視線を書類の方へ向けた、ドアの閉まる音と同時に手を動かした。
静かな部屋にボールペンの走る音だけが聞こえる。
紙はインクを吸い1枚また1枚と書類の山を切り崩していく。
「ふぅー」
思わず溢れた声、壁にかけられた時計を見た。
(戻ってきませんね⋯どうせサボる口実ならいっその事休憩しますといえばよろしくのに、なんて考えだすと若干の⋯否かなり私ムカついてきました!!そうです!ここはちゃんと注意するべきです!!)
1405