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    takikomi_maze2

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    takikomi_maze2

    ArtSummary2022お試し開催したワンドロワンライにて「年末」をテーマに書いたお話を少し直しました。
    二人は「家族になる」ではなく「家族になっていた」というのが似合うなと思います。

    今年も一年ありがとうございました!
    好きなものを好きな時にしか書けない私ですが、読んでくださり、そしてブクマなどしてくださる皆さまのおかげで楽しく創作ができました!
    来年も皆様が推しを満喫できますように✨
    良いお年をお過ごしください!
    家族【治北】「……え?」
     視界が薄暗い。おかしいと思い寝ぼけた目を開くとやはりそこは物の輪郭がぼんやりとするほど暗く、北の記憶にあるさっきまでの自室の明るさがどこにもなかった。少し横になる、と布団に潜ってからだいぶ時間が経過したことが伺えた。
    「あかん」
     すっかり寝坊をしてしまった。
     今のうちにと今日の今日まで農業機械の手入れや倉庫の整理、今後やってみたい農法や作ってみたい野菜のことを調べていると、大晦日とはいえいつもと変わらない忙しさで動いていた。そんな北を見た祖母や治から、夕食の支度はしておくから夜更かしに備えて少し休んだら、と提案を受け、台所に立ってもあまり役に立たない自覚があるため二人に甘えて二階の自室に下がった。ひんやりとした布団に体をもぐらせても大して眠気は来ないだろうと思っていたが、どうだろう、自分で思っているよりも疲労していたのかもしれない。
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    recommended works

    つーさん

    DONEライダンのガルツトで、オメガバースネタ。まだ出会ってすぐの頃の話なので、それっぽいシーンは出てこないです。
    いずれ恋愛に発展するだろうけれど、まだ何かが芽生えそうになってるだけのお話。
    ガルツトのオメガバース小ネタ1 第2の性別という名称を、ツトムは一応知っていた。ただしそれは、あくまでもフィクション、創作物の中でだ。こんな風に自分が当事者になるなんて、思ってもいなかった。
     ライブダンジョン、或いはそれに似た世界に放り込まれたツトムの日常は、めまぐるしく変化していた。日々、対応していくのに必死だ。
     その中に、異世界に来てから付与された第2の性別というものがあった。オメガバースと呼ばれるそれは、α、β、Ωの三種類の性別が存在した。そして、ツトムは運悪く、その中でも希少価値が高く身の危険がつきまとうΩとなった。
     よりにもよって、自分で身を守る術のないヒーラーの自分がΩを引き当てた事実に、ツトムは頭を抱えた。Ωが抱える厄介な性質、男女問わずに子を産めるとか、そのために発情期が存在するとか、扱いが一歩間違えると性奴隷になりかねないとか、その他諸々は現世の創作物知識で持っていた。幸か不幸かはわからないが。
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    takikomi_maze2

    DONE神さんにお仕えしてる狐北さんの片想いのお話です(治←狐北さん)北さんの切ない顔が見たくて書きました。

    治北の日に向けて書いたのですが、間に合わず…でも無事に11月中に完成しました!
    長いためぽいぴくでは3つに投稿を分けています。
    力尽きて推敲はざっくりなので少しずつ直していくかもです。
    続きはこちら②→
    https://poipiku.com/1909016/7832007.html
    心の実る処【治北】① 散々ためらった末に信介は漸く戸のくぼみに指をかけた。途端、炊けた米と出汁の温かい香りが一気に胸を満たした。
    「いらっしゃいませ!」
     店内から威勢の良い太い声が響いた。
    「お客さん、店内ですか、お持ち帰りですか?」
    「えっと……」
     カウンターの向こうから帽子を被った男が同じ声量で聞いてきた。まさか選択肢があるとは知らなかった。店内を見ると座敷の席に家族だろうか、一組座っていて、数席のみのカウンター席には一人掛けていた。
     店員を見るとにこにこと笑ってこちらの返事を待っていた。
    「そこの席、空いてますか?」
     カウンターの角の席を指差すと、どうぞ、と男が着席を促した。座ってから改めて店内を見渡すと、カウンターもテーブルも深い飴色になった木材で床は石のような硬い材質でよく磨かれているのがわかった。
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