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    1dcyukke

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    2/28 CBCお花屋さんランサーくんが村正庵に華をもっていく話(槍村)

    カルデアに寒いなんていう概念は殆んどありはしないのだがどうにもあいつの部屋は「冬」のようなイメージがある。黒い羽織黒い肌、真っ白な着物に色が抜けちまった髪。うん、まるで今日作ってきたこいつみたいだ。
    そうそう、俺は花屋のバイトもどきをしているランサーのクー・フーリン。
    あーやっぱ話すと長くなるので割愛させてもらうぜ。



    「おーい、新しい華もってきたし入るぜ」
    「おう、上がりな。丁度茶もいれた所だ、あたらしい華がほしかった所よ」
    「なんでぇ茶菓子はねぇのかい」
    「ガキじゃあるめぇしいらねぇだろうがよ」
    「あいあい、じゃちょっと設置させてもらうぜ」



     誰の部屋にも華を置くことはあるが、ここ村正庵は俺の担当だ。
    他所のサーヴァントはお金とか石とか素材とかを俺たちに対価として払ってくれるがじいさんは別だ。

    なんたって対価が「身体」だからだ。

    正直言って自分の懐も減らねぇし快楽もあるし華も新しくなるし俺ばかりが損していると思う。
    それでもここに2週に一度はきてしまうのは俺がじいさんの対価を他の奴に渡したくないからだ。
    どうもじいさんと俺は相性がいい。初めて会ったときは胸が痛くなるから近寄るなとかいっていたのに、シュミレーターやマスターとの特異点へのチームで一緒になるといつのまにかあれよあれよと懇ろになっちまっていた。
    依り代とかマスターとかカルデアとか俺も小難しいことはわからん。
    でもわかるのは、今俺はこのじいさんのことが好きだという事だけだ。


    「今回はズアイとメインは白梅だな、ここはいつもなんかさみーから冬の華にしちまう」
    「冬は…嫌いか?」
    「いーや、ここは囲炉裏もあるし和室は夏より冬の方が風情ってもんがある。華を見繕う腕の見せ所だぜ」
    「ふっ、いつもお前さんの感性が豊かでなによりだ」
    「一服ついたし今日も…じゃあもらっていくとしますかね」
    「…まだ茶が飲み終わってないだろうが」
    「ガキだからよ、お菓子が欲しくなっちまった」
    「誘い文句としてはうまくないぞ、ランサー」



    おわり
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