拒否しないで!ハロウィンタウンでの記憶あり
付き合ってない
吾輩の名は
すかりーグレイブス
不思議な力で現代のnrcに通う
魔法士の卵だ
こちらは愛しい我が姫君ユウさん
1ヶ月前に(めちゃくちゃ頑張って)お互いの気持ちを知ることができ恋人同士となった
順風満帆。障害があったとしても
我輩の前ではチリも同然と確信して
いた
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「あの……ちょっとキスはあんまりしたくないかな……」
「承知致しました……………………」
ふらっ……
あまりの衝撃に我輩は頷くことしかできなかった(黒背景 白文字)
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何故だ何故だ何故だ
一体我輩は何を違えたのだ?
彼女に拒まれる様な事を我輩は犯してしまったのか?
自問自答が巡って答えに辿り着けない
「我輩は彼女の恋人として似つかわしくないと言う事でしょうか…」
「急に捕まえて何の話?拙者リア充のマジカメリアルで見せられてんの?1ミリも興味無いんだけど」
「イデアさん、あなたは恋愛のプロとお聞きしております
この若輩者の哀れな悩みを聞いていただけませんか?」
「はー?何それどこ情報?仮にプロだとしてもスカリー氏に付き合う暇ないんですわ乙」
「花婿ホームボイスで……」
「それ以上はいけない」
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かくかくしかじか
「はぁ…、急にキスを渋られたと…」
「左様でございます、我輩情けない事に思い返しても心当たりが無いものでして…」
「唇がカサついてるからじゃないの?」
「え?」
「す、スカリー氏って結構見た目のケア疎かになるタイプ?拙者も原因が何か分からないけどさ、とりあえず単純な事から見直したら?」
「唇…」
「ガサガサの唇とキスは痛いんじゃ無い…知らんけど。マジで知らんけど💢」
「プロっ…!流石でございます!!!あぁなんと我輩の視野の狭い事か!!
こうしてはいられません、購買部へ行かねば!
イデアさんありがとうございました!このお礼は必ずいたしますので!!!」
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ボロ寮 ゲストルーム
「とりあえずサムさんにおすすめ頂いた物を試すか…薬用リップクリーム数種類とナイトパックのバーム…ダメなら病院を受診……」
「スカリー、おかえり!何持ってるの?おやつ?」
「!!、ゆ、ユウさんもおかえりなさい
こ、これは」
「?リップクリーム?唇痛いの?」
「?、え、えぇ、その…ケアを始めようかと」
「言ってくれたら私の未使用あったのに〜」
「???、貴女の手を煩わせるわけにはいきませんので」
「えぇ?そのくらい大した事ないのに…
えっ、もしかしてそれ全部リップクリーム?」
「はい、どれが効果あるのか分からないためおすすめされた物を全て購入致しました」
「……もしかして、この間の事気にしてる?」
「こっ、この間……」
「ごめん、私が急に変な事言ったから余計な買い物させちゃった…?」
「……余計なんて事はございません。ただ我輩の唇が痛いのかと……関係無いのですか?」
「え、うん……まぁ……」
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