シュガーKiss　まだ、胸がドキドキしてる。静まり返った会議室。何を口にしたかも、どう説明したかも、緊張でうろ覚えだけど、オレのプレゼンが通った事だけは夢じゃない。
全員が退室しても、初めての仕事の成果に、興奮冷めやらずで動けずにいた。
「春原くん、おめでとう」
　不意に後ろから声をかけられたのと、頬にピタッと冷たいものが当たった刺激に、情けなくひゃっと声をあげてしまった。
「お、折笠さん！」
　そこには、同じ部署の折笠さんが缶コーヒーを持って立っていた。オレがそれを受け取ると、隣に座り、コーヒーに口をつけた。
　スリーピースのスーツ。髪色や長さに規定のない会社ならではの長い銀糸の髪。缶コーヒーでさえ、高級珈琲店のそれに見えるほどのイケメン。社内の女性社員が、迂闊に声をかけられない程の、高嶺の花。組んだ脚の長さには同性のオレでさえ、見惚れてしまう。

【千百】表達我愛你的1100種方式　　滴答、滴答。

　　勤勤懇懇地工作的秒針一刻不停地轉動著，短針卻悠哉游哉，在石英鐘面上慢吞吞地走走停停。讓人等得都不耐煩了，才恰恰指向數字「十一」。

　　窗外不住傳來清脆又婉轉的鶯啼鳥囀，隔三差五還有汽車轟鳴著引擎，風馳電掣地駛過高級公寓區的聲響；和煦的陽光像燦金幼沙般灑滿了陽台，彷彿伸出雙手便能把一捧暖洋洋的幸福攥在掌心。

　　拋開這些日復一日的景象不談，這卻注定是一個特別的上午。

　　原因無他，只因為每天早上雷打不動、就是不肯起床的千，今日居然破天荒地比他的愛人起得早。當然，上午十一點無論怎麼看，都不太能算在「早晨」的範圍內了。所以正確的說法應該是：已經賴夠了床、心滿意足地慢慢醒來的千，在腦海剛閃過「百今天為什麼沒有把我扯起床……？」這疑問之時，便出乎意料地發現，躺在身旁的人居然還在熟睡。