最近ラッキースケベに遭いやすい手を振りながら駆け寄ってきたデンジを見てぎょっとした。
「服なんでそんなに破けてんだよ」
デンジはその身で悪魔と戦っているため服が破れることは日常茶飯事だが、今日は着ているのが馬鹿馬鹿しいほど破けていた。
「分かんねえ。そんなことよりもう帰ろうぜえ〰」
俺の小言をよそに、デンジが腕に絡んできた。
絡めてくるな、上目遣いでこっちを見るな!!!
デンジは俺へのスキンシップが多い。本人は世間一般で行われていることをしているつもりのようだが、デンジを好きな俺からしたらラッキースケベに遭っているとしか思えない。しかも服が破けて肌けた状態で密着されては変な気にならない方がおかしい。
「まだ報告が終わってねえだろ。これ貸してやるから着てろ」
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