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    浬-かいり-

    @Kairi_HLSY

    ガルパ⇒ハロハピの愛され末っ子な奥沢が好き。奥沢右固定。主食はかおみさ。
    プロセカ⇒今のところみずえなだけの予定。

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    イベスト感想

    「満たされないペイルカラー」雑多感想 “東雲絵名は才能がない”

     そんなん察してたけど、でも本人の口から一番聞きたくない言葉だった。でもまだ高校二年生なのに、自分に才能が無いことを受け入れて、それでも藻がいて足掻こうとする彼女は最高にカッコいいなって。


    「このアカウントでは、純粋に、絵だけを評価してもらいたい」
     イラストのアカウントに、ニーゴのメンバーであることを表記していない絵名ちゃん。絵に対する強いこだわりと、負けず嫌いな性格が顕著に出てますね。はい好き。


     「こんな、5分で撮れるような写真には反応くるのに」
     やっぱり絵名ちゃんにとっての自撮りって、趣味でもあるけど、絵で承認欲求が満たされない時の逃走手段の一つですよね。自撮りをする時の心境を考えるとしんどすぎて、こんなん自傷行為と一緒じゃん……ってなる。苦しい。辛い。


    「ニーゴの曲がついてない、私の絵は———」
    「だって私は……持ってない……」
     この辺の葛藤が見てて凄く苦しい。才能が無いって信じたくない。それだけで自分の道を断たれたくない。
     コンクールに落選した後に、あのコメントは毒にしかならない。自分の存在価値を探して、承認されたい彼女にとって、今の居場所を否定されることは“死”と同等なんじゃないかなって。それだけ彼女が絵に本気で、生きている意味の全てなんだろうと思うけれど。
     というかみのりさんの演技の気迫が凄すぎて、この辺の葛藤ずっとしんど過ぎて涙が止まらなかった。


    「えななんが何を言いたいのか、私にはわからないから。行っても意味がないと思う」
     この辺、ユニストでセカイに篭っていた雪を連れ戻す場面で、絵名も行かないって言って一度拒否してるんですよね。こういうところ、この二人は真反対な癖に妙なところシンクロさせてくるよなって思う。
     ユニストの絵名は遅れての合流だったけど、今回のまふゆは一瞬で合流してきて可愛いですね。多くは語らないけれど、やっぱり気になるっていうのが根底にあるのかな。その辺はもう少し下に記載します。


    「お前が画家になりたいのなら、今のような苦悩がずっと続くことになる」
    「才能がない者が、才能ある者と同じステージで渡りあっていくということは、お前が思っている以上につらいもの」
    「その苦しみを、絵名が乗り越えられるとは思えない」
     この台詞、父親も才能が“無い”側だったのかなってちょっと思った。自分に才能が無くて辛い思いをしたから、娘にまで同じ想いをして欲しくない。自分が画家であることを理由に娘も画家の道を歩もうとしてるのなら、他の道があることを示してやりたい。そんな不器用過ぎる親心なのかもしれない。東雲家全員不器用かよめんどくさいな()
     父親の娘を心配する気持ちも、東雲家伝統の不器用な性格も分かった。本気の毒親じゃないことはよかった。ただ、“絵名”の命名はマジでねーーーーよ。
     “絵で名を上げる”、“絵で名誉を得る”。名前にクソ重たい期待値高い想いをバリバリに込めて、才能が無かったら本人が傷付くのが心配だから画家はやめろってハァ〜〜〜〜〜〜〜!!? 例え画家への道を諦めても、“絵名”の名前は一生もんなんだぞ分かって命名してんのかお前は。あの名前は呪いだぞ。
     もう彼女を“絵名”って名前にした運営に対しても腹が立ってきた(???)


    「いいのかよ。大事なものなんだろ」
    「画家としてじゃなく父親として——もっと単純にあいつの絵を見てやれよ」
     弟くん、憎まれ口ばかり叩くかもしれないけど、荒れてる姉の様子を部屋まで見に行ってくれたりこんな風に父親との仲を取り持とうとしてくれたり、すごく気を遣ってくれてるんだなって嬉しくなった。一番近くで姉の苦悩を見てたからこそ、やっぱり心配してくれてるんだよね。東雲家はツンデレの家系……。


    「私にできることは、一つしかない」
    「もう、忘れたいのに」
     絵のことを忘れたいのに、何もかも忘れて消えてしまいたいのに、曲を聴いて思い浮かぶのは自分が描く絵について話してくれる“仲間”の声で。
     あの曲を聴いて、絵をつけたいって思った絵名はやっぱり絵が大好きなんだよね。それを気付かせてくれた奏はやっぱり絵名にとっての救世主なんだな。


    「少なくともボクは、絵名の絵が好きだよ」
    「絵名のことは、ボク達が一番認めてる」
     瑞希ならそう言ってくれるって信じてた。
     奏みたいに、救える曲を作れる訳じゃない。まふゆみたいに、確信を突いた言葉を届けられる訳でもない。本音を語ることしかできないのを、この子も歯痒いと思ってるかもしれない。
     でもこんな風に優しく声を掛けてくれたり、気分転換に遊びに連れ出してくれる優しいこの子の存在が、絵名は無自覚だろうけど必要不可欠な存在なんだろなと思う。


    「誰かに認めてもらえないと、キミの絵は存在しないの?」
    「誰かに認められたいなら、認められるまで描けばいい」
     “みんなを救う曲を作らなくちゃいけない”“本当の自分を見つけなければいけない”“認められるまで描き続けなければいけない”。こうして呪いで繋がっていくんだなこのユニットは。しんどい。


    「なんで、急にそんなこと言うの?」
     絵を生かす職業は他にもあるけれど、あくまで“画家”に拘るのは父親へのリスペクトがあったからに違いないとは思う。絶対的な存在だったのだと思う。その父親から才能が無いから画家はやめろって、急に言われたらびっくりするよね悲しいよね……。
     「才能がないから、努力しても意味ないってこと!?」
     ここに「そうだ」と答えるまでの父親の沈黙に、色々な葛藤みたいなものが混じってるのかな。混じっていてほしいと思う。
     美術科を否定されて画家を否定されて、それで色々荒れた結果が夜間制の高校だったのかな。しんどい。
     でもそこで筆を折らなかったのは絵名自身の“強さ”であって、絵が本当に好きなことの証なんじゃないのかな。


    「よく描けてる」
     画家ではなく父親として、絵名に歩み寄ろうとした第一歩なのかな。怒りながらも喜んじゃうの可愛いよね、よかったよね。
     それはそうとして、年頃の娘の部屋に勝手に入るんじゃないよ。


    《何故このタイミングでニーゴに新しいバチャシンが来たのか》
     私は他のユニットのイベストを読めていないので、他のセカイにどういった流れで追加バチャシンが来てるのかは知らないのですが。
     少なくともニーゴの場合、あのセカイはまふゆの想いから出来ているセカイなので。マリオネットが現れた時のように、“まふゆの心に影響を与えたもの”がセカイに新しく何かが現れる可能性は高いです。
     感情的で、凡人で、自分と正反対なのにそれでも自分と向き合って真正面からぶつかってくる絵名の存在が、まふゆにとって大きな変化をもたらした。それが今回のリンの出現に繋がったのではないか。
     もっと突っ込むと「絵名を救いたい、なんとかしたい」という本人が無自覚であろう深層心理が生まれたことで、救うキッカケを与えてくれる存在(=リン)が生まれたのではないかな、と思います。


     何はともあれ、私は絵名本人の口から「絵が好き」って聞けたのが本当に安心した。多分今まで聞いたことなかった気がする。
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