とあるお昼の仮面カフェ─一人の男がチリンと扉のベルを鳴らした。
「いらっしゃいませー!おや?浄さんじゃないですか。」
「やぁ、執事。今日はトレーニングをしたい気分なんだけどエージェントはいるかい?」
「えぇ、いますけど…ご主人様は今休憩中でして。今は執務室にいると思いますよ。」
「OK。じゃあ執務室へ当たってみるよ。」
どうやら藍色の仮面を被った紳士、浄はエージェントを探しているようだ。そしてそれを聞いた彼の執事は丁寧にエージェントの出所を答え、執務室へ案内する。
(コンコン。)
「エージェント、いるかい?」
なにも返事がないため無言でドアを開けると縮こまった猫のように驚くエージェントの姿が見えた。手元にはスマホ持っているようだ。
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