Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    春園ひなた

    @hinata_kr

    アカウントは鍵付きですがポイピクのURLを公開アカウントでツイートするのは(晒し目的などでなければ)問題ありませんのでご自由にどうぞ。

    基本的にはある程度溜まったらpixivにアップしますのでこちらを必ずチェックする必要はありません。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 😊 👏
    POIPOI 13

    春園ひなた

    ☆quiet follow

    北師弟、カプなし

    叱られる側が背が高いので見下ろしてくることに怒っちゃうお母さん というツイートを見て

    ##pixiv収録済み

     それはオズとフィガロが並んで立ったまま双子の説教を聞いている時だった。弟子たちの顔を見上げてくどくどとイヤミったらしい言葉を並べ立てていた二人は、急に何か思いついたように顔を見合わせた。
    「≪ノスコムニア≫」
     揃ったかわいらしい声と共に、ずしゃりと音を立ててオズとフィガロは床に押さえつけられた。上から強い力をかけられているような感覚で、とても腕力で抗えそうにない。かといって魔法ではねのければ機嫌を損ねて余計に面倒なことになりそうだった。そのようなことをフィガロは考えながら、そしてオズはおそらく考えもせず、二人ともかろうじて双子の顔を見上げる。そこには冷たく弧を描く三日月が二つ並んでいた。
    「頭が高すぎたのでのう」
    「自分の立場が分かっておらぬようだったのでのう」
    「拾ってやった時はあんなに小さかったのに、図体ばかり大きくなりおって」
    「見つけてやった時はあんなにか弱かったのに、態度ばかり大きくなりおって」
     代わる代わる開いた口は一度閉じ、それから同時に開かれた。
    「久々にしっかりしつけてやるとしよう」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    春園ひなた

    DOODLE「猫の瞳」晶フィ
    ナンジャ第二弾かわいすぎたので、何番煎じかつ自分でも過去に書いてるんですが猫に変身ネタを書きました。
    重心としては猫以外の方に寄っていますが……。
     猫になったフィガロを見て、俺は目を輝かせてしまった。
    「わああ!」
     毛足が長くて、整った顔立ちをしている。ふわふわした尾を優美に振って、こちらに目配せしながら顔を洗ってみせる。サービスの良さも、きれいな榛と灰の瞳も、これがフィガロであることを物語っているのだが、そうやって意識しないと忘れてしまいそうなくらい、俺は目の前の猫に心を奪われていた。
    「触っていいですか? わっ」
     聞き終わる前に向こうから手にすり寄ってきてくれて俺は感動する。うっとりするほどやわらかくなめらかな毛並みだった。
    「はあ……ふわふわ……すべすべ……すごいねえ」
     一度触れてしまうと離すのが惜しくて、俺は両の手で猫を撫で回す。気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らしてくれるのがたまらない。しまいに腹を出してくれたので、かがみ込むように顔を近づけた。このまま頬ずりしてしまいたい。吸ってしまいたい。にゃあん、と甘く鳴かれる。いいよと言ってくれているんだろうな、と思いながらも顔をうかがって、改めてその瞳に見惚れた。
    1149

    recommended works

    tamagobourodane

    DOODLEお互いのチャンネルに日参してるVtuberのフィガ晶♂の話
    ※Vtuberパロ注意/リバの気配というか左右曖昧注意

    なりゆきで弱小センシティブめ企業Vやってる晶くんが、厄介リスナーの「がるしあさん」に悩まされつつ「フィガロちゃん」の配信に通う話
    文字通りほんとに悪ふざけの産物です
     手にはワセリン、傍らにはティッシュペーパー。ジェル、コットン、ブラシだ耳かきだのが並ぶ脇には、更に行程表が見える。『耳かき左右五分ずつ、ジェルボール五分、ここで耳ふーを挟む。数分おきに全肯定、“よしよし”』。アドリブに弱い晶が、慌てないようにと自分の為に用意したものだ。
     成人男性が普通なら机の上に並べないようなそれらのアイテムの真ん中に鎮座しているのは、奇妙な形をしたマイクだった。四角く黒い躯体の両側に、二つの耳がついており、その奥に小さなマイクが設置されている――最近流行りのバイノーラルマイクというやつで、このタイプは手軽に耳かきをされているような音声を録音することができる。
     そしてその奥にあるのはモニターとオーディオインターフェース――画面に流れるのは、大手配信サイトの管理画面と、コメント欄だ。配信のタイトルが目に入るといつもげんなりするので、いつもその画面は閉じているのだけれど、今日はその手順を忘れていた。――「ぐっすり眠れる耳かきとジェルボール――入眠用ASMR♡」。
    6749