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    糸 虫

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    糸 虫

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    第四回 猗窩煉ワンドロ 開催ありがとうございます!

    お題「星」「逃避行」

    ※大正軸、生存if
    ※無惨様関連のアレコレは、杏寿郎への愛の力でなんとかした世界線の猗窩座です。

    +300min.以上

    会話中心で動きがないです面目ない。
    いっそ戯曲。
    そうこれは芝居の脚本(煉さんの長台詞率高めの)だと思って読んでくだされば

    第四回 猗窩煉ワンドロ、ワンライ お題「星」「逃避行」「『元炎柱煉獄杏寿郎は死んだものとお思い下さい』」

     手にした一枚の上質な和紙に丁寧にしたためられた文字を声に出して読み上げると、猗窩座は眉をしかめた。
    「なんだこれは」
    「遺書だ!」
     快活に答える煉獄の返しを耳にしても、猗窩座の眉は元に戻るどころか、ますます歪められるばかりだ。
    「杏寿郎、お前、死にたいのか?」
    「まさか!」
    「では鬼になるのだな?」
    「ならない!」
    「ならばこれはなんだ」
    「うむ。実はこのたび、元炎柱としての自分と決別しようと思ってな」
     突き返された曰く「遺書」を手にしながら煉獄が口にした言葉を、猗窩座は頭の中で反芻していた。


     *
     闇に浮かぶ真円の月が、正中に差し掛かる時分、草木が風に擽られ笑う声のみが耳に届く。
     普段寝所として使われている部屋の障子は今や開け放たれ、今宵いつになく煌々と照る月明かりが廊下越しになかへと忍び込もうとしている。真新しい匂いのする木材や畳の色は鮮やかで、誂えられた調度品にくすみはなく、屋敷を構成するすべてが人工的且つ精緻であるため、ひと気が皆無のこの地に似つかわしくないその姿に、違和感さえおぼえるほどだ。
     人里からずいぶんと離れた山あいに半年ほど前に建てられたこの屋敷は、産屋敷耀哉から煉獄に贈られたものだ。蝶屋敷での治療及び養生を終え、療養に専念するために、との名目で、人目につかぬ場所での隠遁生活を願い出た煉獄に、産屋敷が応え、与えたのだった。


     *
     書院式の広い庭に面した部屋のなか、行灯の揺らめく明かりのもと、畳の上に直に正座した煉獄の前には、簡素な文机がひとつ。丁寧に畳んだ「遺書」をまっさらな封筒のなかに仕舞い、文机の上に置くと、畳に拳をつき、体ごと猗窩座のほうへ振り返った。その顔に、憂いはない。
     左眼には、漆黒の眼帯。以前に比べると随分と痩けた頬のせいで、一見すると儚い印象を受けるが、大きく見開かれた右の隻眼から放たれる鋭い光は、かつての勇姿を彷彿とさせる果敢さを有していた。その眼力には、見る者を鼓舞する力さえ感じさせる威力が、いまだ在る。長期の療養生活にて薄くなった体に濃紺の長着を身に着け、さらにその上に同系色の羽織を掛けたその姿は、寝屋に相応しい姿とは言えないが、夜闇に溶けるにはもってこいだ。今宵の月のように眩しいまでの山吹色をした美しい髪はずいぶんと伸び、いまや鳩尾に届くほどになっている。
     猗窩座は、久方ぶりに間近で目にする煉獄の姿に胸高鳴らせながらも、それを表に出すのは癪に障るとばかりに、見下すように煉獄の顔を睨めつけると、平坦な声で言った。
    「元炎柱としての自分と決別、とはどういう意図だ?」
    「そのことだが……まあ、立ち話もなんだ、座れ」
     杏寿郎からそんなことを言われるとは思いも寄らなかった、と驚きながらも、猗窩座はその言葉に素直に従った。煉獄の正面、ちょうど畳の横幅一枚分の間隔を空けて、胡座をかいて座る。
     まるで借りてきた猫のようにしおらしい様子の猗窩座を見届けると、煉獄は口を開いた。
    「自分で言うのもなんだが、一応俺は今でも世間では鬼殺隊元炎柱煉獄杏寿郎として通っていてな、一年前の無限列車の戦いにて、悪鬼から二百人の乗客乗員全員の命を守り切った、鬼殺隊きっての英雄、歴代最強の炎柱様、なのだそうだ」
     煉獄の言葉に、違いない、と猗窩座は心中で頷く。静かに耳を傾ける猗窩座に、その悪鬼とは君のことだがな、と言い置き、煉獄は先を続けた。
    「だが、それはすべて過去の俺だ」
    「……」
    「現状、俺は日輪刀を振るうことは出来ないし、炎の呼吸も使えなくなった。それは仕方がないことだ。君とし合ったあの時、俺は己の出せるすべてを出し切った。そのことに微塵も悔いはない。無論、その結果としての己の現状に、何の無念も後悔も感じていない」
    「……」
    「しかし、周りがそれを許してくれなくてな」
     眉尻を下げ、うつむき加減になった煉獄の顔には、諦念を含んだ力無い笑みが浮かんでいる。
     猗窩座は、沈黙を守ることで、煉獄の言葉を促した。
    「俺の周囲の者、俺に助けられた者、その他大勢の者が、俺に感謝の言葉を述べ、褒めそやす。あのとき、炎柱様に助けてもらった…あのときの炎柱様は大層お強かった、素晴らしかった、と……だが、それらすべてが過去形だ」
    「……」
    「過去の栄光に縋ることほど虚しいことはないからな。俺は過去に希望を持ちたくない。そのためには、過去の自分を捨てねばならんと思ったのだ」
    「だからこそ、お前はこんな場所で隠居生活を送っていたのではないのか?」
     世俗から離れ静かな自然の中に身を置くことで、心穏やかに自らを見つめながら残り僅かな余生を送りたい……それが、煉獄の願いだった。猗窩座もそれを理解していた。
     あの戦いで自分が負わせた傷により一時は生死の縁を彷徨いながらも煉獄が一命をとりとめ、この地に居を構えると知った猗窩座は、煉獄を追ってここへとやって来た。何故こんな山奥なのか、聞いたことはない。だが、鬼の――とりわけし合った仲である自分の目から逃れるためであれば、目くらましの方法はあったろうし、もっとやりようがあったはずだ。しかし、そうしなかった、ということは、考えられるのは隠遁すること以外にないと猗窩座は考えたのだった。
     煉獄は猗窩座の言葉に表情を緩ませ頷くも、力無い声で言った。
    「そのつもりだったのだが、なかなかうまくいかんものだな」
    「なにがだ」
    「人生がだ。こんな山奥に暮らしていても、繋がってしまっているのだ」
    「なにとだ」
    「世間とだ」
     世間――鬼の世界には存在しないその言葉に、猗窩座は片眉を上げ、小首を傾げた。煉獄はその様子を見止め、小さなため息を吐くと、続けた。
    「弟の千寿郎はもちろんのこと、かつては冷たかった父でさえ、俺を気遣い様子を見にやって来る。そのうえ、友や現役の鬼殺隊士、果ては、無限列車にて貴方様に助けて頂きました者です、と鶴の恩返しならぬ人の恩返しとばかりに面識のない人間が次々とやって来る……」
    「元炎柱様はたいそうな人望がお有りなことだ」
    「そのようだ」
     揶揄するように吐かれた猗窩座の言葉に自嘲気味にひと言零すと、煉獄は続けた。
    「だがな、正直、俺にはありがた迷惑でしかないのだ」
    「……」
    「俺に礼を述べにやってくる者、俺を気にかけてやってくる者、ここを訪れる者の皆が皆、今の俺とかつての俺の姿を比べ、労りながらも憐れんでいるのが分かるのだ」
    「……」
    「あえて言葉に出さない者が殆どだが、なかには、あれほどお強かった貴方様が二度と刀が振るえないとはさぞかしお辛いことでしょう、と声に出して慮る者もいる」
    「……」
    「俺にそんなつもりはなくとも、世間ではそんなふうに思われているのか、となんとも遣り切れない気持ちになってしまってな」
    「……」
    「住む場所を山奥にしたところで、人の世を生きている限り、人と人との繋がりはなかなか断ち切れんもののようだ」
     言葉を重ねるたびに、煉獄の目線は次第に下がっていった。今やすっかり伏し目となってしまった煉獄の左の隻眼にかかる睫毛の合間に、心許なく揺らぐ光を猗窩座は見止めた。人の苦悩は、人と人とのあいだに産まれるという。ならばそんなもの、さっさと切ってしまえばいい、と鬼の猗窩座は思う。だが、人である煉獄にはそれが難しいのだろう。
    「ならば鬼になれ、杏寿郎。鬼であればそんなつまらぬものとはまったくの無縁になれるのだぞ」
    「俺は鬼にならない」
     猗窩座の甘言に、煉獄が頷くことはない。顔を上げ、真っ直ぐに猗窩座を見据え、きっぱりと言い放つ。
    「…だが、少しだけ、鬼の君が羨ましいと思ったことがある」
     今にも消え入りそうな声で呟かれたその言葉を、猗窩座は聞き逃さなかった。その思い掛けない言葉に、思わず眉が上がる。
    「…ほう?」
    「鬼と人、価値基準が違うのは当たり前だ。鬼の価値基準を人に当てはめるのはそもそも間違っているのだろうが、それでも俺はあのとき、無様な姿を晒して俺の元から去ってゆく君の後ろ姿を見て、そうか、と思ったんだ」
     煉獄の視線は、猗窩座を捉えて揺るぎない。
    「逃げ出してもよかったのだ、と…生きるために逃げてもいいのだと思った」
    「……」
    「鬼の君を見てそう思えたとは、皮肉なものだがな」
     淡い笑みを浮かべながら吐き出された煉獄の言葉に、猗窩座は思うことがあったのだろう、しばし思案顔で煉獄を見詰めたのち、おもむろに口を開いた。
    「…逃げるな、とは思わなかったのか?」
    「なに?」
    「あの小僧が言ったように、杏寿郎は俺のことを卑怯者だとは言わんのか」
     猗窩座の言葉を受け、煉獄は思い出したように「ああ、あのときの、竈門少年の」と呟くと、続けた。
    「君は鬼だからな。あのときは、鬼の性状に従って太陽から逃げただけだろう?」
    「……」
    「あのときは生きるために逃げねばならなかった、ただそれだけのことだ」
     なにも間違いではない、当たり前のことだと言わんばかりの力強い声で、煉獄は言葉を紡いでゆく。
    「俺が人を生きているように、君は鬼を生きている…そういうことだ。それはこんな体にならねば気付けなかったことだから、俺は君に礼を言わねばならんのかもな」
     終わりについでとばかりに皮肉めいたことを口にすると、煉獄はさらに続けた。
    「今の俺はあのときの俺とは違う。体のあらゆる機能は衰え、君に抉られた胃腸はもちろんのこと、肺や心臓の動きもかなり悪いらしい。治療に当たってくれた蟲柱の胡蝶にも、はっきりと再起不能ですと言い渡された。余命幾ばくもない、とも言われた。それもこれもすべて君のせいでこうなっているわけだが」
    「言ってくれるな、杏寿郎!先刻も悪鬼は君のことだとか、こんな体にならねば気付けなかったとか、君に抉られた胃腸がどうのとか、いちいちぐちぐちねちねちとっ」
    「言っておくが、そのことに対して君になにか言いたいわけではないのだぞ?」
     ならばわざわざ口に出さんでもよかろうに、と言い返したいのを堪え、それでも顔面に滲み出る苛つきを抑えることなく睨みを利かす猗窩座に、煉獄は構うことなく続けた。
    「つまり、あの時の俺にあった使命や責務とまったく同じものは、今の俺にはもう持てないということだ」
     そう言うと、煉獄は自らの鳩尾に右手を当てた。
    「君はあのとき、俺のことを強き者だと言ってくれたな?」
    「ああ」
    「あのときの俺自身にも、そういう自負があった。強き者として、信念と誇りを持って弱き者のために力を振るっていた。だが、その力はもはやない」
    「……」
    「では今の俺にはなにがあるのだろう?炎柱としての己に課せられていた使命や責務、代々炎柱を輩出してきた家系、煉獄という姓……それらを全て捨て去ったあとに、俺の中にはいったい何が残るのだろう、とこの屋敷に来てからずっと考えていた。それが知りたくて、先程見せた遺書を書いた」
    「それで?お前の中には何が残った?」
    「君だ」
    予想外の言葉に、猗窩座は息を呑んだ。
    「だから今宵、君をここへ呼んだのだ」

     煉獄が言う通り、今宵、猗窩座はここへ呼ばれた。これまで煉獄から猗窩座へお呼びがかかることは一度もなかったというのに、だ。
     煉獄の住まう屋敷の建つ敷地内には常に藤の花の香が焚かれ、鬼である猗窩座は立ち入ることが出来なかった。それでもいつも一方的に訪れては、鬼避けの香の届く範囲ぎりぎりの境目である築地塀の上から、煉獄へ呼び掛けていた。毎夜のようにやって来ては、締め切られた障子に向かって、杏寿郎、と名を呼び、鬼になれ、と声を掛けた。それに対する煉獄からの応えが返ってきたことは、一度たりともなかった。
     それが、今宵は屋敷にのろしがあがっているのを見止めた。猗窩座は即座に、煉獄に呼ばれているのだと悟った。訪れると、側仕えの者たちへ暇を出したのか、屋敷のなかに煉獄以外の人間の気配は感じられなかった。藤の花の香も焚かれていなかった。そして、久方ぶりに目にした煉獄は、何かしら覚悟を決めた目をしていた。

     そのときと同じ目をして、煉獄が言う。
    「たとえ君が無駄な殺生をしない性分で、強者にしか興味の持てぬ鬼であろうと、鬼であることに変わりはない」
    「そうだ」
    「そして、俺はなにがあろうと鬼の存在を認めることはできん、それはどうあっても曲げられん」
    「そうか」
    「だが、俺はもう炎柱ではないし、鬼殺隊士でもない。君を滅することは出来ない、滅する力も資格もない、只の人だ」
     真正面、猗窩座の瞳を見据える隻眼に迷いの色はない。
    「今や只の人である俺は、元炎柱であった過去を捨てる。そして、今を生きる、今の己を。そのために、世間から逃げることに決めたのだ」
     そして、逃げるなら君とがいい、と煉獄は言った。人がかたち作る世間という枠組みから外れた存在である鬼の君にしか頼めないことだ、とも言った。
     存外残酷な男だ、と猗窩座は思う。
    「お前がいなくなれば、悲しむ者も多かろうよ」
     父や弟がいると聞いた。あのとき共にいた鬼狩りの者たち、それ以外にも煉獄を慕う者はあまたといるだろう。世間から、人の世から逃げるということは、その者たちとも縁を切るということに他ならない。
    「そうだろうな。だが、憐れむより悲しむほうが、彼らにとって幾らか幸せだろうと思う」
     それは俺にとっても、と小さく付け加え、
    「それに、彼らのために生きているのではないからな、今の俺は」
     そう口にした煉獄の表情は、この上もなく清々しい。
     炎柱だった頃の煉獄は、他人のためにその命を削り、心を燃やして、自らをかえりみず前ばかり見ていた。猗窩座はそのことが歯がゆくてたまらなかった。なぜ自分のためだけにその力を振るおうとしないのか、と。その力を失った今だからこそ、己のためだけに生きたい、と思えたというところが、なんとも杏寿郎らしい、とも思う。
    「どうだ?君の嫌う弱者である只の人となった俺は。虫酸が走るか?」
     挑戦的な色を宿した瞳で見据えながら、煉獄が言う。
     猗窩座は半ば衝動的に叫んだ。
    「弱者だと!?何を言う!今のお前のどこが弱者だというのだ!」
     たしかに、肉体は以前に比べ衰えてしまった。あのときの強靭な四肢は今や見る影もない。
     だが、
    「弱者にこんな酔狂な選択が出来るものか!」
     猗窩座は喘ぐように言葉を続けた。
    「弱者はそもそも選ぶことができん。ただ現状を甘受するので精一杯だ。なかには、受けとめることすらできずに辛い現実から目を逸らし、自らをも失う者すらいる…そのような輩は弱者中の弱者、万死に値する!」
    「……」
    「だが杏寿郎、お前は違う」
     五体不満足のこんな姿になろうとも、全く輝きを失わない瞳、それは燃えるように瞬く赤星の如く。過去を捨て、今を生きる――自ら発起し取捨選択をし、断行する行動力と、それを支える揺るがない強い意志。それこそ、猗窩座が身を焼くほど求めたもの。
     猗窩座の言葉を受けて、煉獄は強い光を宿す瞳をさらに煌めかし言った。
    「それでは俺とともに逃げてくれるな?」
    「ならば鬼になるか!」
    「ならない!」
    「ええいっ、この一刻者めっ!!」
     猗窩座からの一喝を受け、さもありなん、と闊達に笑う杏寿郎に、「まあ、無理強いは好かんしな」猗窩座は言い置くと、
    「杏寿郎、お前が選び取ったものを、俺は尊重しよう」
     たとえそれが自分にとって酷な選択になろうとも。共にある永遠を求めた相手が、自分のそばで人として生き人として終わることを望んだ…それを見届けることがどれほど己の焦燥を掻き立て、鬼として生きることの孤独を際立たせるか。これから嫌というほど思い知らされるだろう。だが、やんぬるかな、この残酷で我儘な頑固者の本願を遂げさせてやりたいと思ってしまった。随分と焼きが回ったものだ、と猗窩座は心中、独り言つ。
    「鬼も角折るとはこのことだ。ご厚情、誠に痛み入る」
     猗窩座の想いを知ってか知らずか、煉獄は愉快そうにそう言うと、両腕を大きく広げ、潤んだ右眼で一心に目の前の鬼を見詰め、言った。
    「さあ猗窩座、とどめを刺してくれ!元炎柱煉獄杏寿郎としての俺に」
     猗窩座は静かに頷き、杏寿郎の体を強く抱き締めたかと思うと、すぐさまその身を抱きかかえ、その場から姿を消した。







     *
     翌日、様子を伺いに屋敷を訪れ兄の遺書を見つけた煉獄千寿郎の知らせを受け、竈門炭治郎を始めとする鬼殺隊士や隠たちが死物狂いで彼を探したが、ついぞ見つけ出すことは出来なかった。

     元炎柱煉獄杏寿郎の行方は、未だようとして知れない。


     《終幕》
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