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    すみじゃー

    @6sumija9
    のんびりお絵描き
    pixiv同様どうぶつの森中心に描いております

    ↓pixiv
    https://www.pixiv.net/users/13325061

    ↓お題箱
    https://odaibako.net/u/6sumija9

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    POIPOI 46

    すみじゃー

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    誰かの手帳
    ネタバレのようなそうでもないような
    ずっと存在はしていたうちの子の過去の設定のようなもの
    ↓これと繋がってます
    https://poipiku.com/2132660/4019932.html

    ##だいこん村/島

    きょう あたらしい おともだちが できた
    かみのけの ながい おんなのこで
    スカートも ながかった
    こうえんに きてるのに ぜんぜん
    ブランコとか ジャングルジムで
    あそばない へんなこ
    だから えいって
    てお ひっぱって
    シーソーに つれていっちゃった
    びっくりしてた でも いっしょに
    あそんでたら わらってた
    あそんだら やっぱりたのしいんだ
    なのに あそばない
    やっぱり へんなこ
    なまえきいたら マイって いった
    マイちゃん ってよんだら
    なあに ってわらった
    あそんでたら そのこの
    おばあちゃんが きた
    なんか すごく おこってた
    スカートが よごれたって
    マイちゃん いっぱい
    あやまってた
    おばあちゃんに てお つかまれて
    そのまま かえっちゃった
    そのとき ばいばいって
    こっちみて ておふってくれた
    だから あたしも ばいばいって
    おおきく ておふった
    あのこ ないてたけど
    わらってくれた


    マイちゃんのおうちって
    ちかくに あるんだって
    きょう おかいもの いったら
    おかあさんと いっしょにいる
    マイちゃんち みつけた
    マイちゃんって おっきいこえで
    よんだら こっちみて わらった
    あたしの おかあさんには
    やかましーて
    おこられちゃったけど
    きょうはだめだけど こんど
    マイちゃんの いえで
    あそべる やくそくち した
    そのひが たのしみ!


    マイちゃんって いつもわ
    ほん みたり えを かいたり
    おうちで あそんでるんだって
    あたしわ いつも おそとで
    あそんでるから マイちゃんと
    すきなことが ちがうのかも
    でも マイちゃんは
    おそとで あそぶの
    ひさしぶり だったの
    あそぶの すごい たのしかった
    って いってたの
    マイちゃんも おそと
    すきなんだって!
    こんども おそとで あそぼう
    っていったら マイちゃんは
    マイちゃんの おかあさんに
    ズボン かってよって いった
    マイちゃんの おかあさんは
    いいよー って いったの
    でも なんか びっくりしてた


    マイちゃんにわ おねーちゃんと
    いもうとが いるみたい
    おねーちゃんは がっこーに
    いってるから あんまり
    あったことない
    いもうとわ まだあかちゃん
    だから よく マイちゃんと
    マイちゃんの おかあさんと
    いっしょにいる とこをみる
    あたしにわ おにーちゃんしか
    いないから おねーちゃんと
    いもうとが いる マイちゃんが
    ちょっとだけ いいなって おもった
    いもうとの おとこのこのほうわ
    どうなんだろ
    おにーちゃんが あたしより
    ちっちゃい みたいな
    ことなのかな


    きょうは しょうがっこうの
    にゅうがくしき
    マイちゃんも おんなじ
    しょうがっこうに
    にゅうがくしたよ
    マイちゃんと おなじへやだった
    つくえは ちょっとはなれてたけど
    いっしょに べんきょう
    できるの たのしみ
    でもマイちゃん ちょっと
    げんき なさそうだった
    かえるときに きいてみたら
    だれにも いわない?
    って きいてきた
    いわないよって いったら
    いまきてる ワンピース
    はしりにくいし
    みんなにみられてるから
    ほんとうは 着たくないの
    って いったよ
    マイちゃんのきてる かわいいふく
    あたしは かわいいと おもうけど
    マイちゃんは きらいなのかも
    あたしも きてみたいな


    マイが、ピアノを習いはじめた。
    おばあちゃんに言われたんだって。
    女の子はシュクジョじゃ
    なければいけないって。
    シュクジョってなんだろう。
    あたしはシュクジョじゃないのかな。
    マイはあたしとあそぶ時間が
    すくなくなってかなしいって
    言ってた。
    やめたくても、おばあちゃんが
    こわいって。
    知ってる、マイのおばあちゃん
    こわい。
    スカートはいて外で
    あそんでたら、すぐおこる。
    ズボンはいてあそんでたら、
    なんでスカートはいてないの
    ってすぐおこる。
    だからこわいのよくわかる。
    こわいけどバカなんだよね。
    もうひとりのおばあちゃんは
    やさしいのにってマイ泣いてた。


    マイがピアノに行く前に
    ちょっとだけ話した。
    おばあちゃんが怖いってこと
    おかあさんに
    話してないんだって。
    なんで話してないのって聞いたら
    しんぱいかけるからって。
    それにずっとまえ、おばあちゃんに
    ふわふわの服着るの嫌だって
    言ったらすごく怒った。
    そのあと、お姉ちゃんにも
    むりやり着せようとしたって。
    だからマイががまんしなきゃ
    いけないって。
    お母さんに言いつければいいのに。
    それかお父さんか。


    マイは音楽のじゅぎょうの
    前にピアノをひく。
    あたしが好きな音楽を
    れんしゅうしている。
    これが聞きたいって言ったら、
    次のじゅぎょうの
    時にはちょっとだけ
    ひけるようになってる。
    同じ教室の子もいっしょに
    聞いてる。
    ピアノは嫌いじゃないの?
    って聞いたら、
    あたしが楽しんでくれる時だけ
    好きだって。
    その時だけ好きになるって、
    やっぱりマイって変な子。


    もうすぐ卒業式だ。
    マイは最初に会った時より
    ずっとおとなしくなってる。
    あたしと木登りしたり
    ぼうけんしたりもするけど
    前より静かになっている。
    キライだって言ってた
    ワンピースも小学一年から
    六年までずっと着てる。
    今日も着ている。
    あたしと遊んだりする時は
    絶対にズボンに着替えて
    必ず大人たちが
    いないところで遊ぶ。
    小学4年生の時に作った
    ひみつきちでよく遊んだ。
    絶対におばあちゃんには
    見つからないようにって。
    あたしも怖いのは
    知ってるから守った。


    今日が小学生の最後の日。
    一年生のときだけおなじクラスで、
    あとはずっとバラバラだった。
    6年生も3組と4組に別れた。
    卒業式にみんなで歌ってる時、
    ちょっとマイに手を振ってみた。
    マイは真けんに歌ってて
    気づいてないっぽい。
    卒業式終わったあと、
    お母さんたちといっしょに
    帰ってたらマイが
    歌ってるとき、手ふったよね?
    ほんとは気づいてたって。
    だったらマイもふってよと
    言ったら笑いながら
    ごめんと言った。


    今日から中学生。
    カチッとしたセーラー服を来て
    これから毎日登校する。
    マイはあの服を学校に
    着ていかなくていいんだって
    喜んでいた。
    またクラスはバラバラに
    なったけど。
    入学式が終わって帰る時に、
    マイのスカーフを
    リボン結びにしてあげた。
    マイも笑って私のスカーフを
    リボン結びに。
    おそろいだねと言うと、
    少しびっくりした顔を
    したけどすぐに笑った。
    やっとおそろいの服を着れたんだね。
    嬉しそうにそう言っていた。


    最近のマイブームはサッカー部の
    部活動を眺めること。
    この間落としたペンを拾ってくれた
    カイトくんがそこにいる。
    あたしは特に部活にも入ってないから
    好きなだけ見れる。
    もちろん遠目にだけど。
    マイもピアノが無い日は黙って
    あたしに付き合ってくれている。
    カイトくんがいつかこっちみて
    あたしに気づいて
    くれるんじゃないかって、
    いつも期待しながら眺めている。
    全然こっちみてくれないけど。
    部活動中だから
    当たり前なんだけどね。


    マイから最近、
    音楽の趣味変わったねと言われた。
    自分じゃ気づかなかったけど
    確かにそう。
    小学生の頃はバンドとか激しくて
    カッコイイ曲が好きだったけど
    今はバラード系の曲をよく聴いている。
    恋愛ソングとかいうのも多い。
    マイも相変わらず音楽の授業の前に
    ピアノを弾いている。
    あたしに合わせてか、
    流行りのバラードの楽譜を譜面台に置いて
    本格的に弾くようになった。
    今もあたしが楽しんでる間だけ
    ピアノが好きなのか。


    カイトくんの好みの女の子は
    髪が長くて大人しい子だと聞いた。
    あたしは小さい頃から髪が短いし、
    どちらかと言えば大人しくはない。
    お母さんにもお兄ちゃんにも
    長い髪は似合わないって冗談めかして
    言われてきたけど、思い切って
    伸ばしてみようかな。
    マイにあたしが髪伸ばしたらどうかなと
    聞いてみたら絶対かわいいと言ってくれた。
    髪、やっぱり伸ばそうかな……


    嫌な話が入ってきた。
    カイトくんがマイのこと好きだって。
    あたしと一緒にいる時も別にマイは
    カイトくんに話しかけているわけじゃない。
    というかマイと話してるところなんて見たことがない。まさかマイ、あたしがカイトくん好きなの知って近づいたの?いや、マイがそんなことするはずない。あたしの好きな人だってマイは知らないはずだし……。


    カイトくんがマイに話しかけているところを見た。そういえば2人は同じクラスなんだっけ……マイもカイトくん好きだったんだ、だからサッカー部を一緒に見に行ってたんだ……カイトくんを見に行くために。


    最近マイがやたら話しかけてくる。
    正直うっとうしい。
    朝一緒に登校しようって行ってくるのも、
    休み時間に話しかけてくるのも、
    全部自分へのマウントに思えてくる。
    またピアノで新しい曲覚えたって?
    自分が聴いてる失恋ソングだ、
    ふざけんなよ……


    今朝はマイが話しかけてこないと思ったら
    今日は休んでたらしい。
    いつもは家の近くの
    待ち合わせ場所で待機してる。
    今はしてないつもりなんだけどね。
    お母さんから聞いたらおばあちゃんが
    亡くなったらしい。
    あのマイが怖いって言ってたおばあちゃんが。
    お通夜とお葬式とか色々やることあって
    今日は来てないとか。
    明日も休むってさ。


    マイが朝話しかけて来たと思ったら
    髪をバッサリ切り落としていた。
    最近無視してたけどあまりに
    突然のイメチェンにビックリして
    久々にマイと目を合わせた。
    いいでしょって笑いながら。
    自分はそこそこ髪が伸びてきて
    マイは逆に短くして……
    自分たち入れ替わったのかな。
    カイトくんの好きな人も入れ替わればいいのに。


    マイは最近明るくなった。
    というか言動が変わった。
    あんなに大人しかった女の子が
    さっぱりした性格に。
    自分から聞いたわけじゃないけど
    マイが言うにはおばあちゃんが
    いなくなったから髪も伸ばさなくて
    いいしふわふわのワンピースも着なくていい。
    服も捨てたしピアノも辞めちゃったと。
    未使用の服があるけどいる?って
    聞かれたけど自分は何も言わなかった。
    ……一度着てみたかったから
    素直に貰えばよかった。


    高校への進路、自分はカイトくんの
    行く学校に行きたいから友達に聞いて回った。
    学校名を聞いて驚いた、
    一週間前マイが行くって言ってた学校だ。
    マイもカイトくんを追って……?
    違う、カイトくんがマイを追っている?
    一週間前は全然どこ行くか決めてないって
    言ってたみたいだし…………
    とにかく自分も同じ学校に行けるように
    頑張らないと。


    高校の入学式。
    カイトくんとは同じクラスにはなれなかった。
    マイも別のクラスになった。
    二人が同じクラスにならなくて良かった。
    と思ったけどカイトくんが下駄箱付近でマイに
    何か話しかけていた。
    マイはもう帰るからってずっと
    話を終わらせようと……


    2年生の始業式、カイトくんと
    同じクラスになった。
    一緒に帰れるかと思って
    話しかけようと追いかけていたら
    校門とは別の方向に。
    追いかけてみると体育館裏にマイがいた。
    カイトくんがマイに告白した。
    頭の中が真っ白になって、
    二人のやり取りを覚えてない。
    でもマイが何か叫んでいたのは
    少しだけ覚えている。
    気が付くとカイトくんはいなくなって
    マイだけがそこに残っていた。
    本当にムカついてマイに向かって
    酷いことたくさん言ったと思う。
    どうしてあんたなんだって言ったことは
    よく覚えてる、その時のマイは
    悲しそうな顔をしてた。
    久々にマイの顔ちゃんと見た気がする。


    マイはカイトくんと付き合ってなかったらしい。
    誰かが見てたのか学校で話題になってた。
    内容聞いてビックリしたけど、
    多分全部嘘だ。
    髪伸ばして女の子らしくなったら
    付き合ってもいいよって
    カイトくんが言ったらしい。
    絶対嘘、あんなに優しい人が
    そんなこと言うはずない。


    高校卒業後、外で初めてマイを見た。
    最初全然気づかなくて。
    髪は前より短くなって、
    服装も男女問わず着られる
    ジーパンとパーカーという
    シンプルな服装。
    体型見なかったら男性だと思っていた。
    そっか、おばあちゃんいなくなったからね。
    でも顔は無表情、目に光がなくて
    ぼんやりしていた。


    マイのお姉さん、ヒナコさんに
    外で久々に出会って話をした。
    いつぶりだっただろう、
    中学生の時が最後かな。
    自分たちに何かある事は知ってたらしい。
    でも本人達でどうにかするべきだから
    姉がしゃしゃり出てはいけない、
    それで今までは関わってこなかったとのこと。
    思ったより状況が悪化してしまったから
    今更だけど、なにか手伝うことが
    あれば言って欲しいと。
    お姉さんいい人だな。
    今どうにかしたい訳じゃないからと
    断ってはおいた。
    一応納得してくれはした。
    ついでと言って、マイがここを離れて
    一人暮らしを始めたことを聞かされた。


    自分が恋していたカイトくんは
    マイとは違う女の子と
    付き合っていたとのこと。
    でもすぐに別れたらしい。
    原因が、束縛と教育。
    聞いた話だと、自分の理想の
    女性に育てるために彼女の
    性格、見た目、好みを全部
    矯正させようとしたらしい。
    そういえばマイに告白した時も
    同じような話が出てたような。
    もしかしてあの噂は本当だった?


    マイの妹さん、アズサちゃんと
    家の近くでばったり出くわしてしまった。
    めんどくさい事になりそう。
    自分のことをお姉ちゃんを
    壊した張本人って言ってくる。
    どういうことかって、
    マイは自分が避け始めた頃から
    おかしくなっていたと。
    家では自ら喋らなくなって、
    表情も変わらなくなった。
    おばあちゃんが亡くなってからは
    暫く落ち着いていたらしいけど
    またおかしくなって、
    とうとう家出した。
    今は遠くにいるから会えないって
    アズサちゃんは怒っていた。
    でも、お姉ちゃんから離れてくれてありがとう。
    そう言われた時はさすがに背筋が凍った。


    告白の件、もしもカイトくん……
    いやカイトの本性をマイが知ったら
    カイトを嫌ってもおかしくない。
    そもそもマイは亡くなった
    おばあさんが大嫌いだった。
    自分も話を聞いていたけど、
    理想的な女の子にしようとマイに
    好きじゃない服を無理やり着せたり
    ピアノを習わせていた。
    初めて会った時だって、
    スカートが汚れたからって怒っていたし。
    だからだ、あの時マイが公園にひとりで
    遊ばずに立ち尽くしていたのは。
    マイが中学の時髪を切ったのも
    もしかしておばあさんが亡くなった
    だけじゃなくてカイトの理想から
    離れるため…………?


    ヒナコさんにマイが今どこにいるのか聞いた。
    結構離れた村にいるらしい。
    でも今は行かない方がいいと。
    この間おじいさんが亡くなったから
    せいしんてきにあんていしてないから。
    というか、この間帰ってきてたんだ……
    その時に顔だけでも見れたら良かったんだけど。
    中学の頃に亡くなったおばあさんの
    旦那さんであるおじいさんに対して
    マイは別に嫌ってはいなかったらしい。
    おじいさんも強く出られる性格ではないから
    おばあさんから守ることはできなかった
    らしいけど、裏でこっそりマイの
    好きなもの買ってあげてたと。
    マイのズボンは母親が買ったものと
    おじいさんが買ったものとがあったんだ。


    ヒナコさんがしばらくはマイのところへは
    行かない方がいいと教えてくれた。
    友達がいなくなって荷物も持たず彷徨って
    別の村に引っ越したとか…………
    行かない方がいいのはわかるけど
    マイの精神面が心配になる。


    マイの友達とは再会できて今は
    元無人島に住んでいると教えてもらった。
    感情の浮き沈み激しい分
    行動も激しい気がする。
    楽しくはやってるんだろうね。
    そろそろ落ち着いたら行こうかと
    ヒナコさんに伝えたところ、
    そろそろ行っても大丈夫だろうと
    島に行くことを許可して貰えた。
    ただし条件を提示すると。
    その条件はマイと呼ばない事。
    向こうではマイという名前を
    使っていないらしい。
    じゃあなんて呼べばいいんだ。
    ヒナコさんが答えた名前に対して
    思わず、はぁ?と言ってしまった。
    気を悪くされてなければいいけど。
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