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    秀二🐻‍❄️

    ヘキの墓場🪦
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    鯉月(を山ほど摂取する)ドカ食い気絶部の主将です。
    鯉月ウェブオンリー、とにかく読んで周って気絶するように寝る→起きる→読んで周るをループしてました。
    鯉月の過剰摂取、最高です。

    多幸感のまま何も考えずに鯉月を出力してみます。
    おなかいっぱい。しあわせだー。

    よきひ「月島、私と結婚してくれ」

     月島は花の名前を知らない。チューリップや向日葵など、見た目で分かりやすい花以外にはほぼ知らない。興味がないとまではいかないが、おのれの生活に縁遠いものと認識している。それでも花を見ればそれなりに綺麗だとは感じていた。
     帰宅した鯉登から差し出された花束。つきしまは素直に綺麗だと思った。ひらひらと花弁が集まり丸い花。名前を知っている数少ない花だった。

    「綺麗な芍薬ですね」
    「そうだろう」
    「あの日を思い出します」

     遠い昔、月島は鯉登の友人の結婚式に連れ立ったことがある。その時に持たされたのが芍薬の花だった。真っ白な芍薬。なぜ自分に持たせるのかと聞いたが、祝いの日だからと言われただけだった。鯉登はいつもの仏頂面で花束を持つ月島を見ては何度も満足そうに頷く。月島は首を傾げる。くすぐったい空気が流れていた。あの出来事がなければ、月島は芍薬の花を知らなかった。

    「で、返事は」

     鯉登はぐいと一歩近寄り、プロポーズの返事を求める。花束を受け取った月島は即座に答えた。

    「勿論、お受けします。今度ともどうぞよろしくお願いします」
    「うん。私の方こそ」

     去年もその前の年も、そのまた前の年も。毎年この日に鯉登は月島にプロポーズする。月島も毎年、プロポーズを受け入れる。いつからこういったことを始めたのかはっきりしないが、毎年同じ日に想いを伝え合うようになっていた。年を経る毎に約束はより固く結ばれていく。

    「去年はあんなサプライズだったんで、今年はどうなるかと」
    「初心に立ち帰ろうかと思ってな」
    「なるほど」
    「で、どうだった?」

     花束がつぶれないよう、月島を柔らかく抱きしめた鯉登が問いかける。月島は彼の耳元でささやいた。

    「今年も貴方が俺のもので、嬉しいです。来年も待ってますからね」
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