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    秀二🐻‍❄️

    ヘキの墓場🪦
    現在はくるっぷメインのため、通常は更新していません

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    POIPOI 89

    秀二🐻‍❄️

    DOODLEそろそろ鯉月動物園シリーズにでもなりそうな感じがしてきました。
    推しカプには動物園に行っていただきたいオタクです。

    ようこそジャパ○パークへ、大好きな曲です。
    君をもっと知りたいな「ミーアキャットって、いうほど猫っぽくはないな」

     俺たちはミーアキャットの展示場に向かいながら歩いていた。鯉登さんが俺の顔を見て呟く。この人は疑問を共有したがる。俺に対して意味を聞いているわけではない。謎を共有し、一緒に考えたいのだと思う。即物的とまではいかないが俺はあまりそういった考え方をしない。答えがあるような疑問であればすぐに調べてしまう。しかし鯉登さんのこの投げかけに付き合うのは嫌いでない。寧ろ好きかもしれない。

    「例えば、ネコ科だったりするのでは」
    「そうなんだろうか」
    「どうなんでしょうね」

     深い意味のない会話だ。もし馴染みのない人間とであれば居心地が悪くて堪らなかったろうが、俺たちの間ではよくあることだった。「嘘」という漢字はよく見てみると悲しくなるだとか、モルモットはどうしてあんなに色柄が違うのだとか。アイスクリームは結局どの季節に食べるのが一番美味いのかだとか。その度、俺たちはこれまたとるに足らない会話を繰り広げるのだった。
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    秀二🐻‍❄️

    DOODLE鯉月 現代 フシギバナシ 夏の島
    ゆらぐ 今日も暑いな。だが都心と違ってビルもないし、何より風が気持ちいい。海を見ていると涼しげな気分にもなる。いい場所だ。しかし今日は日差しがすごいな。……ん、あいがと。喉がからからだったから助かる。
     ここに来るまでに、途中で気になる場所があってバスを降りたんだ。だから歩く距離が長くなってしまって。ほら、あの山の麓あたりに少し古い電車が走っているだろう。ここには何度か来ているが電車が走っているとは知らなかった。もしかしてバスよりも本数が少ないということか?だとしたら、滅多に通らないだろうから私が知らなくても仕方ないな。
     いつもどおりバスから外を眺めていたら線路が見えて、それで途中で降ろしてもらったんだ。ふふ、お前が教えてくれなかったら停留所以外でも降ろしてくれるなんて知らなかった。ありがたいことだな。走るバスの中からでは山の麓ということしか分からなかったから、どうやれば線路の近くまで……あるいは駅まで行けるのか分からなかった。バスを降りてとりあえずは来た道を戻りながら麓まで行けないかうろついてみたんだ。そうすると舗装されてないが普段から人が通っていそうな道を見つけて、そこに入ってみた。藪があるわけでもないし視界もはっきりしていたから行っても大丈夫だろうと思ったんだ。私道でもなさそうだったしな。
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    秀二🐻‍❄️

    DOODLEイラストレーターのナガ○先生の大ファンです。
    先生に影響され、サイタマの動物園へキボシイワハイラックスを見に行きました。
    とても可愛いのでググってみてください。なんとも言えない絶妙な表情です。

    Q.鯉登さんのことショタだと思ってるの?
    A.分類上はショタに近似していると思ってます
    (完璧な母をひかえ情緒が乱れています)
    みてるよ「分類上はゾウに近く胃はウマに、骨格はサイに似ているそうです」
    「つまり……何なんだ?」
    「それがキボシイワハイラックスです」



     きっかけはいつも通り鯉登さんの一言だった。鶴の一声ならぬ龍の一声。数日前SNSで見たクオッカがいたく気に入ったらしく、ここ最近は嬉しそうにクオッカサーチをしていた。小さくて丸くてぴょんぴょん跳ねて可愛いとのこと。俺はそんな動物にめろめろになっている貴方の方が可愛いと思うんですが。
     なんと国内でクオッカを見れるのは隣の県の動物園だけらしい。それを知った鯉登さんが案の定である。

    「そんなに近くなら行くしかないだろう!」

     お隣の県とはいえ、国内10本の指に入る大きな動物園だ。やはり都心部ではなく郊外にある。急行を乗り継いでもそれなりに時間がかかりそうだった。
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    秀二🐻‍❄️

    DOODLE鯉月(を山ほど摂取する)ドカ食い気絶部の主将です。
    鯉月ウェブオンリー、とにかく読んで周って気絶するように寝る→起きる→読んで周るをループしてました。
    鯉月の過剰摂取、最高です。

    多幸感のまま何も考えずに鯉月を出力してみます。
    おなかいっぱい。しあわせだー。
    よきひ「月島、私と結婚してくれ」

     月島は花の名前を知らない。チューリップや向日葵など、見た目で分かりやすい花以外にはほぼ知らない。興味がないとまではいかないが、おのれの生活に縁遠いものと認識している。それでも花を見ればそれなりに綺麗だとは感じていた。
     帰宅した鯉登から差し出された花束。つきしまは素直に綺麗だと思った。ひらひらと花弁が集まり丸い花。名前を知っている数少ない花だった。

    「綺麗な芍薬ですね」
    「そうだろう」
    「あの日を思い出します」

     遠い昔、月島は鯉登の友人の結婚式に連れ立ったことがある。その時に持たされたのが芍薬の花だった。真っ白な芍薬。なぜ自分に持たせるのかと聞いたが、祝いの日だからと言われただけだった。鯉登はいつもの仏頂面で花束を持つ月島を見ては何度も満足そうに頷く。月島は首を傾げる。くすぐったい空気が流れていた。あの出来事がなければ、月島は芍薬の花を知らなかった。
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