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    秀二🐻‍❄️

    ヘキの墓場🪦
    現在はくるっぷメインのため、通常は更新していません

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    私の創作は夢野/久作先生、江戸川/乱歩先生、高橋/葉介先生、高橋/しん先生に大いなる影響を受けています。
    あぁ!となった方、お友達になりましょう。

    鯉月 現代 ミニミニフシギバナシ
    うっすら闇之進 うっすらギャグ

    こら 幼い頃から私は不思議なものを見ることができました。霊感と言えるほどではありませんがそこにいるはずのない人が現れたり、人ではない何かが宙を舞っている様子をよく見ました。いかにもな幽霊は見たことがありません。もしかして、彼らは幽霊だったんでしょうか。今となっては分かりません。というのも、もうそういったものを見ることが無くなったからです。きっかけは言うまでもありませんね。お分かりになるでしょう。
     私からすれば、貴方もそういった力を持っているように見えます。はい。特に何か見たり、聞いたりしたことはないんですよね。いや、超常現象も貴方を前にすれば裸足で逃げ出しそうなものです。本当は見えているんじゃないですか。貴方の底が知れない。
     今日お時間を作っていただいたのは、そのことです。兎に角、あの人のおかげで毎日大変ですよ。貴方はご存知ないかもしれませんが、あの人の目が。目がずっと、ずっと……ずっと見てくるんです。プライバシーというものを知らないんですかね。飯を食べている時もですが、手洗いに行った時や風呂の時も、眠っている時も。全部見られているんですよ。いくらあの人とはいえ限度というものがありますよ。かといって本人は知らん顔です。灸を据えてやる必要があるとは思いませんか。はい、そうです。私が言っても聞きませんからお呼び立てした次第です。すみません。でもこれが一番効くはずです。ねぇ、鯉登さん。はは。逃げるのはなしでしょう。少しは反省なさい。
     
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