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    秀二🐻‍❄️

    ヘキの墓場🪦
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    もっきりとねこのしん(小)一滴も呑まない人間です。そのためお酒に関する知識が皆無で、初見「つきっきり酒」に見えました。どんどん飲んでいく少尉のお猪口につきっきりで無限に注いでいく軍曹?
    軍曹のメニューなのでなんかこう軍曹もお酒呑むよ、結構呑むよ、なんなら強いよ、みたいな無言のメッセージを受け取り萌えました。叱られワインも可愛いですね。ワイン似合いすぎ。
    鯉月はどっちもお酒に強いといいですね。でも意外に弱くてもいいですね。なんでも萌えますね。



    以下、関係ないショタ猫耳

    変な転生現代
    一般的なサラリーマン月島さんちの猫、音之進くん(身長145cm)

    よくショッピングセンターに行っている描写をしますが、漠然とら○ぽーととかのイメージです。

    スパダリ風な月島さんがショタ閣下の伴侶ってのが萌えるんですよね。攻めがいくらでも可愛くていいように、受けはいくら男前でもいい。甘やかすではないですが、一般的な範疇ならおねだりは叶えてやりたいと思っていそうです。


    「……月島!」
    「はい」
    「こっち」

     今日は夏服を買い足すため月島と買い物に出てきた。主に私の服を買うためだ。猫といえど育ち盛りだから、去年着ていた服の丈が足りなくなることも多々ある。

     一緒に暮らし始めた頃、朴念仁の月島のことだから『成長を見越して大きいサイズを買っておきましょう』とでも言われると思った。しかし意外にもその都度ぴったりの服をあてがってくれたから驚きだ。曰く『大して金を使う趣味もないのだから、貴方にいい格好をさせた方が有意義。経済も回りますし』とのこと。さすがの私も顔が熱くなったが月島はきょとんとしていた。
     お前、昔はそんなに熱烈ではなかっただろう。いやロマンチストの片鱗は見えていたがこうなるとは。とんでもない男だ。

     通りがかったゲームセンターに気になるものが見え、私は月島の手を引き早足になった。月島は大人しく私についてくる。
     入り口近くにある大きな筐体。その中にこれまた大きなぬいぐるみがいた。ライトグレーの毛並みをした大きな犬のぬいぐるみだ。しかし他のぬいぐるみと違い、やけに渋い顔つきをしている。きりりとした眉毛に顎髭、真っ直ぐ射抜かれるような視線。

    「この犬、月島にそっくりじゃないか」
    「はぁ……?」
    「あっ、そん顔似ちょい。うふふ」
    「こんな無愛想な顔してますか」

     月島は右手で自分の顔をぺたぺたと触った。そんな時ですらすんっとした顔をしているのだから面白い。私はその顔が大好きだ。
     ぬいぐるみはあと数体残っている。誰かが挑戦していたのか、犬はころんと倒れていた。

    「この犬、取れんかな」
    「どうですかね。俺も得意ではないので」
    「一回やってみたい……よか?」
    「はい」

     100円玉を1枚受け取り投入する。すぐに明るい音楽が鳴り始め、やけにテンションの高い女子の声が聞こえてくる。
     大きなぬいぐるみだからアームも大きい。3本のアームを犬の真上に動かし微調整する。

    「月島、こんな感じか?」
    「結構じゃないですか」
    「じゃあいくぞ」

     つるりとした大きなボタンを押すとゆっくりとアームが加工していく。アームが犬を掴み持ち上げようとするが、するりと落ちてしまった。犬は柔らかいようでほぼ無抵抗に落ちた。手ぶらのアームがしれっと戻ってくる。

    「……少し厳しそうですね」
    「むぅ」
    「もう一度やってみますか?」
    「いや、難しそうだからいい」

     私と月島の実力ではどうにもならない様子だったので、素直にやめておくことにした。人気のあるようなキャラならこの先どこかで再会もできるだろう。もしかしたら小さなぬいぐるみもあるかもしれない。
     あっさりと引き下がった私を月島は意外そうな顔で見ていた。私たちはその後軽く昼食をとり帰宅した。



     3日後。風呂掃除を終え一息ついていると、月島が帰ってきた。ちょうど夕飯時だ。

    「ただいま帰りました」
    「おかえり。今日もお疲れさま……それなんだ?」

     月島は大きなビニール袋を持っている。スーパーで買い物するなら手持ちのバッグを使うだろうし、何よりだいぶ大きなサイズだ。聞くと月島は斜め下を見ながら、ぽつりと言葉を続けた。

    「……あの、この前見たぬいぐるみを」
    「あ」

     月島は袋からあの日見た犬を取り出し私に手渡してくる。まだ小さな身体では両手がいっぱいにふさがるほど大きなぬいぐるみ。ふわふわとした感触が気持ちいい。

    「わざわざ取ってきてくれたのか?」
    「あー……職場のやつがくれたというか、まぁ」
    「……ふふ」

     それで誤魔化せているとはお前も思ってないだろうに。この男はあの頃より熱烈になり、そして嘘が下手になった。かわいいやつめ。私のために手に入れてきてくれた月島にそっくりな犬。どちらも大切にしよう。嫌というほどに。



    (職場で江渡貝くんと前山さんにクレーンゲーム得意か?と相談し、少なくとも自分よりは上手いだろうと付き合ってもらって何とかゲットしてきました)
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