ルークは眩しい光のようだ。
そう、まるで晴天。晴れの空の光。
誰をも等しく明るく照らして、誰からだって愛される。
その上、誰にも触れられない。
例え空を飛ぶ鳥だって捕まえられない、澄んだ青。
ましてやこんな汚れた俺では。
……いや、あるいはこんな俺でも。
真っ黒な夜空なら、触れられるだろうか、なんて。
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「なんとか……、間違えずに、最後まで連続で通せました……。」
「うん。よく頑張ったね、ルーク。ここまで出来れば本番も大丈夫だ」
「モクマさんが付き合ってくれたおかげですよ。本っ当に感謝してます」
正確に言うなら、一番効いたのはチェズレイのアドバイスが良かったんだろう。これまで教えた期間の進歩より、一昨日から今日になるまでの方が格段に上達している。
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