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    Na0

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    Na0

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    恋のキューピッドコログちゃんの続きをなんとか結末まで書きたいとすすめています。
    思い描く結末までどうすればたどり着けるのか。

    https://twitter.com/ery2vOEBZIYnJUx/status/1425679690790883333?s=19

    恋のキューピッドコログちゃん(仮)22

    『さぁ。私のかわいい御ひい様。庭に精霊を探しに行きなさい』
     美しい声が告げる。
    逆光に目を細めた、幼いゼルダには母の表情がはっきりと見えなかった。
     けれど、確かに自分は愛されている実感があった。この母に。この世界を包む大気、その全てに安心感と幸福を感じていた。
    幼いゼルダは、髪のリボンを翻し、ドレスの裾が捲れるのも気にせず、笑顔で駆け出す。
     水源豊かなハイラル城の王族専用の庭。一歩踏み出すたびに、緑のにおいが濃くなり、花壇に近づけばむせ返るほどの濃い甘い香り。
    花から花へと舞う蝶を追いかけながら、視界の隅に同じくふわりふわりと飛ぶ光、緑の繁みから聞こえるのはからカラコロカラと鳴る小さな音。
    なぁに?と振り返っても、覗き込んでもそこには何もない。ただ、同じくあたたかい気配。
    幼い日の記憶。

    「お目覚めでいらっしゃるか?」
     赤く染まる寝台で、ゼルダは目が覚めた。
    呼びかけるのは、幼いあの日ゼルダの母の隣に控えていた侍女長だ。
    唯一と言っていい、信頼できる身近な者。
    「今……」
    「お時間でございます」
    「わかりました」
     緩慢に身をお越し、耳をそばだてる。
    天蓋の外から複数の気配がした。
    洗面に水を張る音。身嗜みの準備をする為に引き出しを開ける男。
    大きなドレッサーからの衣擦れの音。
    幼い箱庭で慈しまれた夢から覚めて、今日もまた。ハイラル王国の。このハイラルの為に在る姫巫女ゼルダの一日が始まるーー。
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    Na0

    DOODLEゼルダが戻った砦が大騒ぎになって、全種族揃って宴会する話。
    4種族そろうのってなかなかないと思う。ゾーラなんて特に清水がないと駄目だし。そんな中でうまれた料理に、自分の成した事を見出してほろりとする事があっていいなぁと…思ったらくがき。
    ゼルダが戻った砦が大騒ぎになって、全種族揃って宴会する話 その日、ゼルダの帰還に砦は歓喜に沸いた。
    鳴り止まぬ彼女を称える声が鳴り止まない。
    リンクは集まる人々からゼルダを守りつつ、自らももみくちゃにされ、多くの物が彼の腕を、その背中を叩いた。
    「よくやった!」と、そう誰かが言った。リンクの胸が熱くなる。
     リンクとゼルダがようやく中央まで進むと、「どいてっ!ちょっとどいてよっ」と、突然プルアが人垣を押しのけて現れゼルダに抱きついた。
    涙を浮かべるプルアにゼルダは、感謝を口にしてその体を抱きしめかえした。
     その光景に、地下の梯子によじ登り氷柱に顔を出した者達も腕を振り上げる。
    「ゼルダ様、万歳!」
    「ハイラルに安寧を!」
     皆が口々に叫ぶ。
    この数ヶ月、誰もが不安の中、できる限りの務めを果たした。ここに──この世界にいる誰しもがそうだった。そこにゼルダは、百年前と変わらぬ命の輝きを見た気がした。
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