Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    Na0

    雑文をポイっとしにきます🕊

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💘 🍷 🍸 🍖
    POIPOI 112

    Na0

    ☆quiet follow

    かきかけ。書き初めだ!?
    朝に浮かんだ妄想を書き留めた物。
    昨夜、マスモで戦闘の練習したりしてて、インパに会いに行かない自分探しリンクの事を考えていた。答えはまだないし、続かないかもしれない雑文。

    (美しい声だ)
     その声が耳に響いた時に、リンクは思う間もなく、そう感じた。
    《リンク……》
    《リンク……》
     リンク。少なくともその美しい声と老人は自分をそう呼ぶ。
    記憶の抜け落ちた青年は、目覚める前から、何もわからぬまま、自身がそう呼ばれる存在である事を知った。
     未だに腑に落ち無い気持ちが、時おり吹く強い風に足元を攫うような。落ち着かなさに常に支配されながらも大地を蹴り、魔物から隠れ、獣を屠り、森の恵みから糧を得る。
     生き抜く事に一生懸命になりながら、ふと後ろ髪を引かれる思いに、胸を苦しくしながら。
    (何だ!これは、何だ!)
     胸に湧く怒りという原始の感情にすら、名前がつかない。
     名前とは、なんだ。
    目の前の赤く熟れた木の実、大地に根ざす山菜、水の中で泳ぐ魚。
    名前など知らなくとも、火を入れて、かぶりつけば空腹の苦しさは満たされ、体に力がみなぎる。
    それだけの物にも、1つ1つに名前がある。
    それを知る事は、生きるという欲求よりも大切な事か。
     自問しながら、今日もこちらを覗うようで、遠ざける。それが寂しくて、でも少し煩い。かの老人の声に耳を貸すのは、なぜだ。
     リンクの1日は、生に素直な欲求と答えの無い疑問に支配されていた。
     他とは違う。崩れた崖に立ち遠くを見やる。
    緑の平原に、遠く険しい峰々が見えた。しかし、それが『山』という名前がある事も、大切な人と幾度も駆けた『ハイラル平原』という地名も、青年の頭には残っていない。
     ただ、一緒に視界に入ってくる黒い影が渦巻く朽ちた城を目にすると、ぐちゃぐちゃに何かに支配され、動けなくなる。
    魔物を目にした時の死を感じる恐怖はない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏👏👏👏👏👍👍👍👍👍👏👏👏👏👏👏👏👏👏🙏👏👏👏💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    Na0

    DOODLEゼルダが戻った砦が大騒ぎになって、全種族揃って宴会する話。
    4種族そろうのってなかなかないと思う。ゾーラなんて特に清水がないと駄目だし。そんな中でうまれた料理に、自分の成した事を見出してほろりとする事があっていいなぁと…思ったらくがき。
    ゼルダが戻った砦が大騒ぎになって、全種族揃って宴会する話 その日、ゼルダの帰還に砦は歓喜に沸いた。
    鳴り止まぬ彼女を称える声が鳴り止まない。
    リンクは集まる人々からゼルダを守りつつ、自らももみくちゃにされ、多くの物が彼の腕を、その背中を叩いた。
    「よくやった!」と、そう誰かが言った。リンクの胸が熱くなる。
     リンクとゼルダがようやく中央まで進むと、「どいてっ!ちょっとどいてよっ」と、突然プルアが人垣を押しのけて現れゼルダに抱きついた。
    涙を浮かべるプルアにゼルダは、感謝を口にしてその体を抱きしめかえした。
     その光景に、地下の梯子によじ登り氷柱に顔を出した者達も腕を振り上げる。
    「ゼルダ様、万歳!」
    「ハイラルに安寧を!」
     皆が口々に叫ぶ。
    この数ヶ月、誰もが不安の中、できる限りの務めを果たした。ここに──この世界にいる誰しもがそうだった。そこにゼルダは、百年前と変わらぬ命の輝きを見た気がした。
    1808

    recommended works