イチウリで生徒×教師パロ③ 黒崎一護から見た石田雨竜という教師の第一印象は、面倒くさそうという一言に尽きる。
見るからに優等生がそのまま大人になったような姿かたちをしていて、真面目で模範的な教師。それは、少し外見が人とは違う黒崎にとって、厄介な相手になることが多かった。
「黒崎、その髪は地毛か?」
ほらきた、と入学初日に廊下で掛けられた声にうんざりする。
どうせ答えたところで信じる気がないか、もしくは黒く染めて来いと言われるに違いない。
だからと言って、さすがに高校入って早々教師と揉めるのも得策ではないことくらいは分かっていたので、「ッス」と至極短く肯定すると、先程自己紹介を済ませたばかりの担任教師は「そうか」と納得する言葉だけを返した。
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