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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    ここになら
    ゾーニング無しの設定
    ぶちこんでも良いんじゃな?
    容赦なく闇を放り込んでやるから
    覚悟しておくれ
    ロッチェの負担が減って
    良しじゃ

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    POIPOI 89

    重火器エルフ母子と堕天使メイド長「あら~、お久しぶりね~ミゲィラちゃん。元気してる?ティー君は相変わらず隠れるのが上手ね~」
    (発砲)
    「あ、あらお母様。ご機嫌麗しゅうですわ。ヘヘヘッ…」
    「スフェギラ様。ご挨拶が過ぎます」
    「ゴメンね~。ティー君がどれだけ戦闘メイドとして強くなったのか見たくって。ご主人様の件、ティー君が弱かったから起きたと思うと母として恥ずかしいから~ね?」
    「全てはメイド長である私のミスです。あの吸血鬼の企みを見抜けないとは…不覚です」
    「気に病まないで~。ミゲィラちゃんは上手くやってたわよ~。全員人外の者達を従えようとしてたあの人間の傲慢さが招いたある意味分かりきってた結果よ~。ミゲィラちゃんには悪いけどあんまりあの人間に良い印象抱かなかったのよね~。性格が反吐が出る程に悪い訳ではないし、筆舌し尽くし難い位に弱くはないし、それなりに知識はあるけども五人は多過ぎたのよ。しかも、全員種族が違う。強欲よね~。せめて、ヴァンパイアキラーなんだからヴァンパイアのあの娘位は御さないと。もどかしい存在よね~」
    「ぶっちゃけメイド長とカラス以外は裏切ると思ってました。僕含めて(ボソッ)」
    「ティー君たらぁ。事実を述べちゃ駄目でしょ~。ミゲィラちゃんの心労を考えたら悲しくなってくるわ~。どうしてあの人間に仕えようと思ったの?」
    「堕天使は生き辛いからです」
    「まぁ、そうでしょうな。そもそもなんでメイド長が堕天したんだかって所が気になります」
    「…。」
    「ティーくぅん?」
    「黙ります。はい」
    「大した理由ではありませんよ。私が短気な性格過ぎた。それだけです。…それだけですよ」
    「神様って理不尽よね~。ちょっぴり熱い性格なだけで不良品扱いなんて。自分達も大概な不良品の欠陥品なのにね~」
    「お母様…もっとこう…手心というものを…」
    「ん~?」
    「…クゥン」
    「天使という"物"は誰かに従うのが落ち着くんですよ。私は他と違って忠誠心を捨てきれなかった。堕天した癖に、ですが。付き従う者の基準はあまり考えてなかったですね。街にメイド募集の貼り紙があった。そんな些細なものですよ」
    「ん?…え?…えっ!?なんかこう…運命的な何かとか情熱的な出会いとかでご主人様に従ってたとかじゃないの!?ゴホン。じゃないんですか?」
    「ある意味運命的な出会いでしょう。貼り紙を見つけていなければ私はここにいません」
    「メイド長も大概なお方でしたわぁ。アホなだけのカラスが可愛く見えてきますねぇ」
    「貴方だって軍を辞めてご主人様の所にやってきたじゃないですか。それもはたから見たら大概だと思いますけどね」
    「ママ的にはティー君のエルフ生だからご自由に~って感じだから何も変に思わなかったけどね~」
    「お上が厳しかったんですよ。自由に火器を扱わせてくれない。規律に従うのも悪くないし、人をぶち転がすのも悪くはなかったんですけどね。それだけが気に食わなくて知識だけ盗んでさっさと辞めたりましたわ。メイドになったのはスカウトだったので。男でも良いって。自分も楽しく生きる為なら異性装なんて些細なもん受け入れられる"ご教育"があったんで。ハハハッ」
    「良い性格してますね」
    「そんな"ご教育"をするなんてどんな親なんでしょ~。あら!こんな所に水晶玉が…あら~ティー君の親ってこんなお顔してるのね~」
    「(おお、茶番茶番)」
    「フフフッ。そういえば何でここに来たのか話してなかったわね~。ミゲィラちゃんとティー君のお手伝いをしてあげようと思って来たの」
    「え?本気?」
    「ママは本気よ。あっちは数で優位とってるし、友人も巻き込んでるんでしょ?そ、れ、に~楽しそうだと思ったの。楽しんじゃいけないけど…ウフフッ…」
    「要はぶっ放したいと。本職忘れてませんか。お母様」
    「いいの。兼業出来るから。魔術師兼占い師兼メイド戦争の助っ人。良いじゃな~い」
    「(良くない)」
    「言いたい事は言わないと伝わらないわよ~。ティー君」
    「(言ったら何されるか分からないから言えませんがー?)」
    「ウフッ、ティー君に拒否されようとミゲィラちゃんに嫌がられようとも私は介入しちゃうわよ~。宜しくね~」
    「YESかはいしか選択肢がないと。スフェギラ様も良い性格していらっしゃいますね。ですが拒絶などしません。スフェギラ様のお力添えは非常に助かります。彼がどう思うかは堕天しても天使なので分かりかねますが」
    「ティー君~」
    「Yes, ma'am.」
    「軍隊経験が生きましたね」
    「ありがと~。二人ともこれから宜しくね~」
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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    DONE
    とある宮廷道化師の話ご機嫌麗しゅうございます。紳士淑女の皆様方。私(わたくし)はこの統率が取れた美しきエルフの国を統治する女帝ニヴァリア様にお仕えする宮廷道化師。名前?そんな高尚なものなどありません。道化ですので。エルフが人間の方々より常に尊き存在だという認識は実にお古い考えですよ。さてさて、皆様方はニヴァリア様のご活躍の数々を傾聴しにいらっしゃったのでしょう?えぇ、いくらでも語りましょう。役目ですので。では、ニヴァリア様が女帝になられた際の話を致しましょう。

    あれは三百年程前の話です。国民の自主性を重んじた政策を展開していた王が居ました。前王のルードゥス。非常に愛されていた温厚でお優しい王でしたが裏を返せば放任主義の甘過ぎた無責任な王とも言えます。何故そう言い切れるのか。自由と身勝手を理解していない民草があまりにも多く、諸外国の同族や人間の方に多大な迷惑をお掛けしたのですよ。あぁ、嘆かわしい。我が国のエルフが略奪行為や人斬りなどという無法行為を嬉々として行っていたのですよ。お陰でその頃のエルフは品位のない下衆な種族だと嫌悪され、同族からは面汚しと罵られました。妥当な評価ですね。そのおぞましい事態を解決する為に立ち上がったのがニヴァリア様です。何と!短刀一本で王を討ち取ったのです!麗しく高貴であらゆる者が自然と平伏する笑みを湛えたお姿からは想像出来ない偉業!ん?話し合い?ご冗談を。国を腐敗させた王が才女たるニヴァリア様の雄弁に耳を傾ける訳がありません。知能指数が二十違えば会話が成立しないのですよ。通説ですが。見事、女帝として君臨なされたニヴァリア様はまず最初に腐った部分を徹底的に排除しました。何もかもを一新したのですよ。革命と言ってもいい。具体的にですか。王に助言をしない。そう、無関心という大罪を犯した元老院を所属していた者ごと排斥。厳格な法を制定し、身勝手な者を裁き、無辜なる民には本当の自由というものを教示したのです。勿論、順風満帆には行きません。反発する者が多く、頼れる優秀な者も存在しておらず孤独であったニヴァリア様ですが聡明で堅固なお方。ありとあらゆる憎しみを一身に受けようとも、前王の悪評のせいでまともに国交をなそうとしたがらない諸外国のトップ達に心無き言葉をぶつけられようとも挫ける事などなくこの国の為に邁進されました。おや、その怪訝な目はなんですか?嘘は吐いておりませんよ。
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