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    はくしゅりとぅ

    はーりはりはりwww

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    はくしゅりとぅ

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    どうやら何かの記録のようだ
    日付がないが、それぞれ空白ごとに別日らしい

    ⚠️
    宅設定、捏造過多、独自解釈
    倫理観0気味


    まるで機械のようなフォントの字が並んでいるが、1部はとても乱れた字も並び同一人物が書いたか一瞬わからないだろう
    だが、よくよく知ってるものならばわかる
    これは同じ人が書いたものだ、と

    ある手記記録…俺は普段データ派なんだけど、これは見つかってはいけない。そういう時はあえてアナログにすると見つからない、と読んだのでそうしてみる。都合よく本や紙束は沢山あるからよっぽどよく見なければわからないだろう。テクスチャもかけて、ロックもしてアナログに鍵もしておけば並大抵でバレることは無い…はず。

    …普段は作り方ややり方の知識を入れればそれなりに出来るが、今回のに関してはほぼデータがない。でもこのくらいでなきゃダメだ。それだけ頑張ればきっと認めてくれるし、受け取ってくれるに違いない!だって俺は天才だし。とりあえずまずはデータ収集からしなければ。
    でも、またスイを一人にさせたら元も子もないぞ?俺も嫌だし、ずっと一緒にいたいし。なにか、なにか策を考えなくては…。

    …やっぱり俺は天才だ。いいアイデアが思いついた。これで一緒に居ながらデータ収集も出来る!でもあくまで普段通りにしないと。本当はどこにも行って欲しくないけど、かいてる姿を見るのも好きだし…困った。それにせっかくのサプライズなんだ、気が付かれないようにしなきゃ。早速アイデアを形にしよう。

    …早速データ収集に向かわせた。見慣れないのか、すぐに人が集まってきてしまった。だけどあまりここのことを知らないもの達だったらしい。幸先がいい、これならデータ収集してもわかられないのだから。中々面白い能力を持っているのがいた。いつか能力を模倣させてもらおう。これは観測するために造ったから声帯とか付けてなかったんだよな。とりあえず捕まらないように、俺の通り抜けるデータをいれておいたから大丈夫だろう。

    …今度は話しかけられてしまった。コロコロ変わる表情は俺の反応を元にしてるからな。どこから来たの?と聞かれたので普通に答えておいた。この世界の裏側、と。炎を纏ったやつなどまだ観測してなかったので記録していたら何か勘違いされたらしい。まぁいいか。あと写真は捕まったら元も子もないので妨害させてもらった。データ収集は必須だが、本当に欲しいデータがなかなか集まらない。どうしたものか。

    …時々スイはどこも見てないような目で俺の名前を呼んでいる。トラウマというやつだろうか。本当の最初に何があったのかは知らない。本人からそれとなく聞いただけだ。けれど俺の知る限りかなりの頻度で連れていかれて酷い目にあっている。俺の手はどうしても終わったあとにしか届かないから。されないのがいちばんなんだけど、そんな甘い考えはどれだけシュミレーションしてもやはり欠陥が生じる。
    やっぱりはやく進めないと。スイのためにも、俺のためにも。

    …完成させるのに時間がかかりそうだ。欲しいデータが中々集まらない。普段なら溢れるほどいるのにタイミングが悪い。やっぱりあいつを元に作った方が早いか…?悩んでいたら俺宛に何か届いたので確認することにしよう。
    (この先ぐちゃぐちゃに乱れている)
    ああくそ、不快だ。これも見つかってはいけない。隠しておこう。
    …待てよ、これは使えるかもしれない。

    …今日もデータ収集に出した。パフォーマンスをしているのを見つけたので記録する。魔法使いとか言っていた。魔法か、上手く模倣すれば利用できそうだ。…と思ったんだが、こいつ手品じゃねえかよ。期待して損した。イタズラしがいはありそうだが、バレそうだしな…。
    人形、ゴーレム…これは勘づかれたか?少しまずい、誤魔化しておこう。首を傾げさせておけばとりあえず何とかなる…はず。ここでバレる訳にはいかない。まだ集まってないのだから。
    ──永遠に続く奈落、ねぇ。

    …ようやくデータを集められそうだ。中々にタイミングが合わなかったが、ようやくだ。話の内容はあまりに気しない、欲しいのはデータだ。
    首は飛んだら死ぬ、なるほど。生きる奴もいる。どうやら例外もいるが大半は死ぬらしい。肉体の死は大事なのか。
    プレゼント、プレゼントか。俺は一番いいプレゼントを考えているんだ。そのために今こうしているんだ。指輪でも駄目だったんだ。もっと、もっといいものをスイにあげなきゃ。
    ──スイに会いたくて、うっかり気がつかれたかもしれない。嘘をついてしまった。ごめんね、スイ…。でもスイの為なんだ。

    …とりあえず得たデータだけで試作品を作ってみた。形にはなっている、機能するかがわからない。ここで気がついた。本番一発勝負になっては意味が無いじゃないか。何か、なにか別のもので試さないと。
    そうだ、コレで試せばいい。いくらでもかわりは作れる。さっそく動かしてみたが、あまり良くは無い。やっぱりデータが足りないか。もっと集めよう。

    …あれからいくつも試作をしてみた。だんだんそれらしいものになっていく、気がする。肝心の技術は、模倣して知識として蓄えていけば使えるようになるはずだ。でもその前に、これが完成したら見せたいな。どんな顔してくれるかな。

    …神だの、信者だの。俺にとってはどうでもいい。俺は一応サーティーンという括りではあるが死神じゃない。死神たりえる能力がないから。それに神なんかより、もっといて欲しい人がいる。いや、スイも死神らしいんだけど。…見てたら遊びに行きたくなったな。
    ──スイにデートに誘われた!水族館だって!指輪も…なんて幸せなんだろう!スイは、俺に悲しいとかそういう感情にさせないようにするって言ってた。俺も嫌だ。だからそのためにもはやく作ろう。

    …能力が強いやつは、模倣するだけでも強い。が、デメリットまでも模倣してしまうのが俺の能力だ。どうやら今観察している奴らは強い能力を持っているが、デメリットも大きいらしい。
    不味い、質問攻めか…。まぁ上手く誤魔化せばなんとかなる。ある程度嘘と本当を混ぜればバレにくいはずだ。いた場所は地獄か。俺のいるイレギュラーワールドは人によって捉え方が違う。地獄ともいえるし、天国ともいえる。だからどっちつかずなんだが…まあいいか適当で。情緒不安定とか言われてもな。デフォルトの真顔に戻っちまうだけだ。それに造ったばっかだし。バレなきゃなんて呼ばれようがどうでもいいし。
    …やっべ、練習した跡が縫われてなかったっぽい。拾って強制的に返そう。もっと練習しとかないと…。

    …ぬいぐるみと違って難しいな。模倣の精度を上げたらいいのか?本番はちゃんと痛くしないようにしないと。あと本を読んでたらどうやら決まった重さがあるらしい。なるほど、それを目標に作っていこう。もう10体も壊してしまった。上手く縫えなかったり、くっつかなかったり。まぁいくらでも作れるからいいけど。本当に練習しておいてよかった。

    …やっべぇ、あのあいつの兄貴のいるとこの忠臣にバレたか?あいつ頭いいから既に名前出てるし…!適当にふざけておけば何とか俺ってバレないだろ!ってか名前なんてつけてねぇよ観測機だもん!なんか名前ついちゃったけど!?
    …いや、パチモンて中身のベースが俺だもんそりゃそうなるわ!あと声の機能も乗っ取りも出来ねぇよ!下位互換だよ!観測機だって言ってるだろ!教えてねえわ。…あいつの相手のやつ、模倣すれば…きっと…

    …あの忠臣にメールされたからか、あいつが来た。でもちゃんと隠してるし、もし見つかっても運営から違法と判定されるようなことはしてない。だって俺は消えたくないんだから、そんなヘマはしない。全部合法的な手段である。俺は俺のため、スイが悲しまないためにやってるんだ。だいぶ慣れてきたとはいえ壊す頻度が高いままだ。色々試してるからかな、それとも技術が足りないのか。

    …今日は目当てのが居ないか。ポータルキーに蓄積されているデータを調べてみよう。と思ったんだがまたあの手品見せてくるやつがいた。どうしろってんだ。俺は早く完成させるためにデータが欲しいのに。…なんかだんだん哀れに見えてきた。上手く身体が動くかのテストも兼ねて肩ポンしとこ。
    あ、足首変にくっついてたのか。全然気が付かなかった。痛みを感じないと言われてもな…。そもそも俺自身も痛みが感じない。ようやくスイに色々してもらって、味覚とリンクさせてもらったくらいだ。ポータルキーからデータを取れないものか試したら、弾かれた。後で俺が直接コピーしたからよし。
    観測機なのに、なんで別の人間のように心配するのだろうか。人間なんてそんなもん、らしい。俺はスイがいればいい。でもスイは他のやつも心配する?…わかんない。
    ──あぁ今日も可愛いなあ

    …だいぶデータが集まってきた。けど、代償として色々バレたかもしれない。今まで半分ほど操作してたが、試しに完全にAI積ませて観測機を出した。ちょっと喋りすぎたか?いや、最終的な目的がバレなきゃ大丈夫。運良くデータを集められたからOK。…まさかスイまでいるとは思わなかったけど。あのAI載せた観測機、随分と気にいられてるみたいだ。わかんねえ。スイは最初に会った俺に似てるって言ってたけど、その通りなんだよな。あれ、ベースが俺の最初のAIだし。身体の動きはこっちで操作しないとまだダメかなこれ。

    …スイ、怪我してた。沢山殴られて、蹴られて。どうして?どうして俺の届かないとこでそうなるの?大丈夫、平気って言うけどそれは平気じゃねえ。俺のコピー元のあいつじゃねえんだから。やっぱりいつか俺のいないとこで、おれじゃないやつのてで、しんじゃう?やだ、いやだ
    (いやだいやだ、とぐちゃぐちゃの字が連なっている)
    へいき、へい、き、たたかうためのきかい。おれは、イレギュラーとしてつくられて、でも、いまは?へいき、にんげん、どちらでもない、おれはでーた。おれは、おれは
    ─おれは、スイといたい

    ──データ集計完了しました、これより帰還致します
    ─ご苦労、役目の終了を指示する
    よし、これで後は作るだけ。

    ようやく出来た。直接それっぽいデータを掴めたからあとは早かったな。重さは21グラム。それの全体が水色で、俺の目の色のチップが中に埋まっている。これが俺のプレゼント。あとはスイに見せて、許可を取らなきゃ。喜んでくれるかな。驚いてくれるかな。たのしみだなあ。

    …AIを載せた観測機なんだけど…なんかやたら気に入られてるんだよな。もし気に入ったならあげるのに残しておくか。結構壊しちゃったし、結局何番が残ってる?…残ったのは087番か。まあいいや、AIも独自に成長するようにしてたし。もう俺とは違う思考回路になってるみたいだ。ベースは俺だけど。だから俺の知ってるデータもある程度利用出来る。連絡先も、スイのスマホのデータをこっそり見てたから知ってた。
    もし気に入ってるなら後で確認して、ある程度は改造して造り直ししておこうかな。自立行動も今はコクリコベースだけど、ちゃんとしたやつにしたり。観測機だから役目を終えたら破棄の予定だったんだが…。どうにかなるだろう。

    やっぱりよくわかんねぇなあ、なんでアレが好かれたんだろう。ただの観測機としてAI積ませて動かしてただけなのに。それだけでこうなるもんなのか。へんなの。
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