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    mmmuutoo

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    mmmuutoo

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    五に対して下心を自覚する世界線のこーせん伊がいても良いやろうがいというオタクの下心

    高専伊が、五に対して下心を自覚するのを見たい。
    初めは「怖いー。綺麗でかっこいいけどガラ悪すぎるー!ヤンキー……!!」って思ってたのに、ある日、意外と優しいなとか、汗が伝うこめかみとかに「え……」ってなっちゃって、自分の下心を自覚する伊。
    灰の件、夏の件があって、心が沈むのになぜだか身体は欲の発散を求めていて、ぼやんと顔が浮かんだのがあの美しい先輩。絶対ダメって思うのに手は動いて、組み手の時の近さとか香りとか腕の太さとかチカチカ浮かんで止まらなくなってあっさり出ちゃう。
    生きてきた中でぼんやりと恋をしたことはあったけど、他人をおかずにはしたことがなくて、初めてオカズにしたのがあの神の領域にいるような先輩で、自己嫌悪で死にたくなる伊。夏の件から任務に忙殺されている五をそういう目で見てしまっている自分。聖域を荒らしてしまったような気持ちもあるし、実際問題人を男的な欲望で妄想であっても相手を慰みものにしてしまった身勝手さに虚無感も覚える。
    自分が汚らしく思えて、そして身の丈にも合っていない自分の欲望に五との距離をとる日々。でも夏が離れてから人の心の機微に過敏になってる五としては気に食わない。
    避けまくられて焦りと苛立ちが募って「おい!!お前なんかあるんなら言えよ!!!」って伊を壁に追い詰める。
    壁ドンでぐっと距離詰めたところから見下ろされてパニックになる伊。
    「お前も辞めたいのか?でも硝子とか七海には普通じゃん。俺になんか文句あるなら言えよ!」
    「ちが、くて、その、僕はどうしようもない男で、だから……っ」
    「意味分かんねーこと言うなよ。要点まとめて短く言え」
    「そ、の、……僕に近付かない方がいいです」
    「は?俺を見くびってんの?」
    「違います……!僕がすけべな気持ちで先輩を見てしまってて……!!こんな男には近付かない方がいいんです……!」
    「……スケベ?」
    しばし沈黙。うわー!!馬鹿正直に言う?!気持ち悪がられる!って伊。
    でも五は純粋に聞く。
    「俺とやらしいことしたいってことは好きってこと?」
    「……え、いや、そういう感じでは……」
    何度か恋したことはあるけど、五に対してはときめきというよりは、マジで下心しか感じたことがないなと思い至り、伊は素直に「申し訳ありませんが好きとかじゃありません」って謝罪する。まじですみませんと思ってる。でもそれではいそーですかってなる男ではないのが五。
    なんか火がついて
    「ぜってー好きにならせてやる!!!」
    って少女漫画やら心理学やら読み漁って伊を落とそうとする五。
    そうこうしてるうちに伊の下心もなんか鎮火(追いかけるから追われるになってなんだか落ち着いた模様)して五と普通に接するようになるんだけど、五はそれを「俺に好意を持ち始めてるな」って思って満更でもない。
    「俺のこと、好きだろ?」
    「まあ、はい(お世話になってますので」
    「キスとか、興味ある?」
    「え」
    「なんだその顔」
    「きすとかは、その、妄想でもしたことがないので…」
    って伊は自分の下心妄想を思い出して苦笑いするけど、五は上機嫌になって妄想に先越される前にしとこって唇が触れる。
    柔らかい。あたたかい。まつ毛が長い。あまりに近い距離。
    びっくりしたし恥ずかしいしでぼんって音がしそうなくらい赤面した伊は泣きそうで、実際傷付いてて、嫌悪も見てとれた。手に取るように動揺が分かる。でもほのかに嫌悪以外の気持ちがあるのも分かった。
    細い、弱い、呪力と身体。でも芯のある男。入れ物である身体は少し力を入れただけですぐに壊れちゃいそうで、でも、その中身の心は決して折れなさそうで、そんな伊をぐちゃぐちゃにしたくなっちゃって、自分の中の下心を自覚した五そっからは伊を追いかけ回すのをやめた。


    「はー……僕の初恋の自覚はあのキスだった訳なんだよねぇ」
    「初恋と初キスの話が年少時じゃなくてそこそこの年齢で、かつまだ引きずってるの重過ぎるからそろそろ止めてくれ。どうにかしろ。なあ、伊地知」
    「いやぁ、なんのことだかさっぱり…」
    家入は年に二回はこの話聞かされるからマジで疲弊している。
    「ねぇ、そんな僕と今夜どう?」
    「飲み過ぎない限りそれはないですね」
    「飲み過ぎたらあるってこと?ショットでいく?」

    こっからワンナイトでもあってほしいけどこの五はめちゃくちゃ我慢強そうなので全然くっつかない。
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    Replies from the creator

    mmmuutoo

    DOODLE五伊地(♀)です。五→伊♀の図。片思いが好きすぎる。自分が一番厄介なんだなって気付く五。
    俺の、僕の、お前 弱くて、呪力量も少なくて、とびぬけて器用でもなくて、一般社会に居た方が確実に幸せだったろうなと思う女子生徒。それが伊地知だった。同世代の女子なんて歌姫か硝子しか知らないからとりあえず同じように扱ってたけど、あまりにも雑すぎるって七海や傑によく言われたっけか。高専の教壇に立つような年齢になったからこそやっと分かる。確かにそうだったって。呪霊を祓う知識は持っているけど、伊地知は頭のネジが飛んでない。呪力の使い方なんて知らないでもやっていけそうな、かなりまともな分類の人間なのだから、それ相応の扱いをしてやらなければいけなかったんだって。
     修行だって言って低級呪霊の巣窟に放り込んだり、傑や硝子としてたように七海と一緒に同じ部屋をとって旅行してみたり、寮室で一晩中ゲームしてみたり。そういうの、あいつは苦手だったのかも、とか今となっては思う。でも僕の知ってるモデルケースは、あいつらと過ごしたそれしかなかった。灰原も傑もいなくなって、硝子は自分の進む道を決めてて、七海は死んだ目で日々を消化してた。
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