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    Liebefsuta59

    @Liebefsuta59

    壁打ち垢/うちの子、よその子関係の小説/小話メイン

    🌟→Twitterに投稿したもの(再掲)
    🐥→新作/Twitterに投稿などしてないもの

    🌟の作品は多少改変したり、誤字脱字等修正して再掲してます

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    Liebefsuta59

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    🐥化学教師と生徒のある夏のお話

    ##朝智

    余裕のある大人「朝比奈先生。」

    夏の暑い化学準備室の扉を開け先生の名前を呼ぶ。そうするとパソコンに向けられていた視線がこちらを向く。

    「どうした?なにか用か?」

    「いや、対した用事はないんですけど、ただ会いたくて来ちゃいました!」

    そう言って設置されているソファーに腰掛けると軽い溜息が聞こえた。だって本当に会いたかったのだから仕方ないだろう。

    「……夏休み入ったっていうのにお前はよく律儀に登校してくるねぇ。嫌じゃないの?」

    若干の呆れが混じった表情で俺を見つめる。そりゃそうか平日はほぼ毎日 朝比奈先生に顔を見せているし、化学の補習がある訳でも無い。

    「いやなワケないじゃないですか!」

    「でもお前…家帰っても俺と顔合わせるじゃねーか。」

    「家での貴方と学校での貴方は違いますよ?」



    …今更だが俺 相田智紀(あいだ とものり)は化学教師の朝比奈 新(あさひな あらた)先生と付き合っている。
    付き合っているということはもちろん誰にも言ってない。男と ましてや先生と付き合っていることがバレたら大変なことになるだろう。

    朝比奈先生の机は相変わらず何かの資料や教科書が乱雑に置かれている。温度や日付を写すデジタル時計には8月8日 11:36 28℃と表示されている。
    化学準備室にはクーラーが設置されているが窓が空いているだけでクーラーなどつけていない。外からは五月蝿いぐらい元気な蝉の鳴き声が聞こえてくる。
    じわりと汗が滲んできた。
    朝比奈先生は暑いのかワイシャツの第2ボタンまで開けている。…何故クーラーを付けない?

    ソファーに座りそんなことを考えながら辺りを眺めていると先生はパソコンにまた視線を戻し仕事を始めていた。
    キーボードの音と蝉の声しか聞こえないこの空間は何故か凄く居心地の良いような気がした。

    …暑いけど。



    「………俺がここにくる理由…。」



    「…………ん?」

    「俺が、この化学準備室にくる理由は会いたいからってだけじゃないです」

    「…そうなの?」


    キーボードを打つ手を止め俺のほうに体を向ける。次の一言が言い出せずに無言で俯いていると朝比奈先生は俺の方に近付いてきて目線を合わせてくれた

    「どした?」


    「……あの広い家に1人とか……寂しいんですよ…。」
    段々と恥ずかしくなって語尾が小さくなる。
    体育座りになり顔を隠す。


    「……………ぷ、…はっ、ははっはっ!」

    「んな、わ、笑うことじゃなくないですか!?」

    「ははははっ…ひぃー…いや、だって……」

    「いつも俺の事馬鹿にしますよね…なんなんですかほんと…。」

    「いやいや…案外可愛いとこあるねぇ…。」

    笑って涙目になりながら俺の頭をポンポンと叩く。

    「そうかー寂しいかぁ……じゃあいつでもここにおいで。歓迎するよ」
    いつもの気だるそうな顔じゃなくて柔らかく微笑みながら言う。


    「………言われなくても……そうしますっ!」


    恥ずかしくなってソファーから立ち上がるときょとんとした表情で俺を見つめる


    「あれ、もう帰るの?あと少しで仕事終わるし今日はもう何も無いから一緒に帰れるよ?」

    「……っ……ま、まだ帰りません…待ちます…っ」

    大人しくソファーに座るといい子だな。と頭を撫でられた。

    ほんと、ずるいなこの人は。
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    願わくは、落雷か隕石がこの男の頭を撃ち抜き死に至らしめますように。私は毎日そう思っている。

     人間の皮を被ったクソが結婚指輪を買ってきた。嵌めたくなかったので彼奴が仕事へ行っている間に左手の薬指を包丁で四苦八苦しながらどうにか切り落とし、ついでに両手首を切った。血行の流れを良くするために熱い風呂を湧かして浸かる。これで死ねると思った。
     目が覚めたら生きていた。見慣れてしまった寝室の天井が見えた。点滴を繋がれていて、口に薬剤兼栄養剤を流し込むカテーテルを突っ込まれていて、傍らに男が座っていた。男は私を見下ろしている。慈愛に満ちた優しいばかりの眼差しを向けてくる。頭がぼんやりしていても私は彼を睨みつけるのを忘れない。
     男はいつものように私の激情をさらりと流す。
    「結婚指輪って、別に右手でも良いんじゃなかったかな。馬鹿だねお前。だからって其処までしなくても良かったのに。本当に馬鹿で愚かで可愛い」
     含み笑いが聞こえて、男の両手が無遠慮に私の顔を撫でた。輪郭を確かめ、カテーテルの調子を確かめて、口の中に指を突っ込んできた。体がきちんと動かないせいで抵抗出来ない。ぐにぐにと好き勝手に舌を弄 1993

    かほる(輝海)

    PASTシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    ミックの日なので、ブログからミックが出演している過去作を掲載。
    ブラッシュアップ版が赤黒本に収録されていますが、今回はブログのまま(横書き)で転載。

    お題『こっぱずかしいこと言わせるな…!』
    初公開日2008.12.1

    お題提供元「嗚呼-argh」さま
    雄たけび系お題
    https://argh2.xxxxxxxx.jp/
    俺は街中の美女のパトロールに出ていた。

    大切な毎日の日課。
    これを欠かすと、どーも調子が狂う。

    おっ!今日ももっこりちゃん発見!

    「かーのじょー!」

    俺はもっこりヒップに飛び掛った。

    「またあんたかーっ!」

    がすっ!

    「うぎゃぁっ!」

    振り向き様に俺に食らわされた見事な蹴り。
    その娘(こ)のヒールがぶっすりと俺の額に刺さった・・・。

    「ふんっ!」

    その娘はつかつかとヒールを鳴らしながら立ち去っていった。

    「あたた・・・。」

    俺は額を押さえながら立ち上がった。

    最近の娘は強暴だなぁ・・・。
    あんなヒールで蹴りをかまされたら、普通は死ぬぞ・・・。

    痛む額を擦りながら、俺は繁華街を歩き出した。

    ふと、人込みの向こうに目をやると、見覚えあるヤツが一人立っていた。

    金髪でスーツをきた男がいた。
    その横には、これまたもっこり美女が立っていて、なにやら二人で楽しそうに話している。

    おいっ!抜け駆けはゆるさんぞっ!
    俺は人込みを抜けて二人に近づいた。

    「なぁにやってんだぁ?ミック~。」

    俺はミックの首に腕を回しながら、二人の間に割って入った。

    「Oh.リョウじゃ 2232