Dr.死の外科医トラファルガー家の営む病院、その院長にあるロー。大きな事件から前世の二つ名をその身に背負うこととなり、精神的に衰弱してゆく。環境を変えることを望み、南へ移住したローは高校の養護教諭として生活を始めた。その高校で偶然再会したルフィと麦わらの一味に振り回され、ルフィに惹かれてゆくロー。前世のルフィと今世のルフィを重ね、もう一度医者として命と向き合う決心をする。
というお話が書きたい(メモ)

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海賊時代では自分の能力、積み上げた経験で人を救い、時には終わりを見届けていたトラファルガー・ロー
海賊時代の終わりとともに、世を去った彼は、現代も医者として生活を続けていた。前世の記憶も残っており、医療に携わるのは必然だった。前世の繋がりは今世も続いており、記憶は無いようだがペンギンやシャチとも再会することができたのは幸福と言えるだろう。今世でも共に患者を救う使命を背負っていた。

『トラファルガー病院』
一族から受け継いだ病院。弱冠24歳にして院長になったローは、信頼のある医者として親しまれていた。

いつものように患者を受け入れ、いつものように患者を送り出していた。そんな中、彼が”最悪の医者”と呼ばれるようになるとは誰も予想だにしなかった。


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端的に言うと医療ミスが起きてしまった。当時、医院で勤めていた研修医の一人がきっかけだった。
俺よりも若い。そんな研修医の将来が絶たれるのは、見ていられなかった。

世間はこれを嬉々として取り上げ、最悪の医者、死を招いた外科医と記事は書き立てた。挙げ句の果てには、『死の外科医』と前世では気にもしなかったが、医者にとって最悪な烙印を押された。

何が変わるでもない。そう思っていたが、精神が先にやられてしまった。
海賊でもない、能力もない。俺はただの市民なのだと痛感させられた。

ローには、これ以上医者を続ける気力は消えてしまった。

「この病院は畳む。お前らには世話になった。勝手な判断で悪いが、次の場所を見つけてくれ」

別れを告げた時のペンギンとシャチは、ハートの海賊団の解散命令を出した時と同じ顔をしていた。
お前らのそんな顔、二度も三度も見たくねぇもんだな。


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環境を変えるために故郷を離れ、真逆の常夏島に引っ越すことにした。海の見える、静かな――

「トラ男〜！！」

……前言撤回だ