スーリャの独白トールが望んでいない事は分かってる。あいつが望んだのは、俺らの自由と、自らへの罰なんだ。だからこれは、何も出来なかったが故に未練がましい、独りよがりな決断だ。
あいつらは疑いようもなく間違った。それでもさ——あいつらのおかげで救われた奴がいてもいいじゃないか。ほんの少しは、報われてもいいじゃないか。これ以上は、間違えさせない。罪を重ねる事を許しはしない。
ならば——彼らの遺稿を引き継ごう。歪な楽園の物語を書き換えよう。紡がれる悲劇の続きを喜劇に。太陽にだってなろう。今からでも遅くないだろ?この世界の後日談に、終わりはないのだから。
物語の最後は、めでたし、めでたし。