「オレに話って?」
休憩中、バ先の後輩に呼び出され店の裏にやってきた。まぁ、察しはついている。
「あ、あの……わ、私……」
ほらね。
「ラギー先輩のことが好きですっ!」
顔を真っ赤に染めながらも、しっかりとオレの眼を見て伝えてくる姿が何ともいじらしい。
とは言えオレの答えは決まっていて
「ごめんだけどオレ……」
「彼女さん。いるんですよね?」
眉を下げながらも笑顔を作る後輩
「知ってました。わかってました。フラれる事も。でも私、ラギー先輩のことが本当に好きで……好きで好きで大好きで………。伝えたくて仕方なくなって……」
わかっていた。何て言いながらも、予想通りの反応にそれなりのショックを受けている様子。
「だから……。聞いてくれてありがとうございました。……へへ、仕事戻りますね!」
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