Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    zero_crash1

    シナリオの卓ログや探索者の会話文がメイン。
    有料シナリオは同卓限定。PWはLINEの@以下(@含む)

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 157

    zero_crash1

    ☆quiet follow

    ある日の宅飲みの会話文。
    由華が誠に告白しようとしたらこうなる。
    爽やかクズって線引きが難しい。

    誠と由華の会話文誠「ほらこれ。由華、好きだったろ?」

    由華「うん、好き。覚えててくれたんだ……」

    誠「前、うまそうに食ってたからな」

    由華「ありがと」

    誠「学校、忙しそうだなー。目の下クマできてんぞ」

    由華「え!?嘘……わぁ、ほんとだ。隠したはずなのになぁ。お兄ちゃん目敏い……」手鏡で確認する。

    誠「そりゃ、可愛い妹の事だからな。すぐ気づくよ」

    由華「……っ。もう!何それー、シスコンじゃん」

    誠「あれ?知らなかったー?」

    由華「はいはい。酔いが回るにはまだ早いわよ、お兄ちゃん」


    ────和やかに宅飲み中


    由華「お兄ちゃん」

    誠「ん?どした?」

    由華「あのね、ずっと言えなかったんだけど……私、お兄ちゃんのこと──」

    誠「──……あー、由華ごめん!タバコ切れそうだから買ってくるわー」

    由華「え、あ……待って、まだ話は」

    誠「由華。まだいるなら何かいるか?コンビニで売ってるやつで」

    由華「そうじゃなくてっ!お兄ちゃん!私の話を」

    誠「──今度でいいだろ?すぐ会えるんだしさ」

    由華「お兄──……」

    誠「もし帰る時は、いつものとこに鍵置いててな。おやすみ」部屋から出ていく。

    由華「……っ…………どうして、いつも逃げるの?お願いだから、一度だけでいいから、私と向き合ってよ……」





    由華が気持ちを伝えようとすると、こんな感じで誠は逃げる。
    まあ、どうしてって逃げるやろこれ、とは思うけど……実の兄妹だし。
    誠は由華の気持ちを聞いた上で、由華が吹っ切れるよう諭してやるほど善人じゃない。ただただ面倒臭い。

    誠は由華についてはすぐに変化に気づく。身近で関わりが多い人間だから、その他大勢よりも情報を記憶するようにしてるし、気を回したりもする。この辺は計算というよりは本能的にやってる事。

    あまり人のデータを覚えないのに、自分のことは覚えてくれてる。
    周囲と軋轢でない範囲で、他者より特別感を持たせてくれる。
    時に他者に対して酷薄な一面を見せるが、自分には優しい。
    そういうのを幼い頃から享受させられた由華は、徐々に誠に惹かれてる。一種の洗脳だよね……やってる本人にその気はないけど。

    でも根本はなんとも思ってないので、自分にとって面倒を起こしそうな場合はあっさり見限る。
    由華が告白しようとしたところは、笑った表情も声の調子も変えずに、普通通りにしてる。でも、話は聞かない。遮る。

    誠の着想は「ミステリという勿れ」の煙草森だけど、職業と、正常に見えて根本狂ってるぐらいしか要素残ってない。
    たぶん、エモクロアのキャラシじゃなかったらこの性格はできてなかったと思う。感情を選ぶのが難しくて作りやすそうな怠惰にしたのでそっから練ってできた
    Tap to full screen .Repost is prohibited

    recommended works

    浦山ナツメ

    DONEカス教序章
    ~星の子うちよそ~
    デカい、気味が悪い、恐ろしい、化け物…
    散々言われてきた。生まれつきの体だ。どうしようもないことなのに。
    光に導かれたのも初めだけ。蝶もみな私を避けていく。
    独りでいるのが寂しくて人の多い場所で声をかけ続けたこともあった。
    唯一声掛けに答えてくれた人も、「見苦しい顔を晒すな。」といい、
    私にマスクを寄越した。
    扉の奥へと閉じこもり、誰とも分かり合えないまま、使命もわからぬまま
    時間を消費するだけなのかと思っていた。

    ある時、星の子たちの話す噂を聞いた。雀、と呼ばれる生まれて間もない星の子たちを集めて
    崇める新興宗教があると。聞く話によれば、雀であれば皆等しく愛を持ってくれるらしい。
    その場に行った雀が一定期間になると姿を消すだとかも言っていたが、
    もはやそんなことどうでもよかった。
    愛してほしい。こんな異形の私でも、そこでなら愛を貰えるかもしれない。
    藁にもすがる思いだ。どうなったってかまわない。
    愛してくれ。ありのままの私を受け入れてくれ。

    情報をかき集め(ほぼ盗み聞き)どうにか探し当てたその拠点へと赴き、ドアの前で大きく深呼吸をする。
    ここでも拒絶されたらどうしよう、教祖とやら 1221