悠七すけべ学 第一回『えっちなパンツ』スマートフォンを取り出すと、補助監督の伊地知さんに電話をかけた。
『あ、もしもし、伊地知さん? 呪霊は祓ったんだけど、報告は明日でも良い? 俺とナナミン、直帰するから……うん、そういうことで、あざーす!』
『虎杖くん?』
『報告、明日にして貰ったからさ、パンツ見せてよ? えっちなパンツなんでしょ?』
スラックスの上からナナミンのそれに触れると、硬さを持っているのがわかった。
『どうしよっか?』
やわやわと弱い刺激を与えるように触れるだけの手をそのままにして問いかける。
『いたどりく、ん、ここ外で』
『その外で誘ってきたのはナナミンでしょ?』
大通りから一本入った通りの雑居ビルが建ち並ぶエリア。
ビルとビルの間の薄暗い路地とは言え、人が通らないとは限らない。
『誘ってなんか……』
『ウソ? 俺のこと物欲しそうな目で見つめて、任務中もずっと俺に犯される妄想してたでしょ? いやらしいね』
カァーッと赤くなるナナミンの頬は、俺の言ったことがあながち間違いでもないと証明しているようだった。
『どうする?』
『……せて』
『ん?』
『虎杖くん、脱がせて……』
縋るように俺の腕を引きながら、甘えた声を出すナナミンは可愛いけれど、ちょっとだけ意地悪したくなる。
『自分で脱いでよ、俺をその気にさせるように、誘いながら、さ?』
『ゆ、じくんっ』
『脱がないなら、このまんまだよ? 俺は今から伊地知さんのとこに報告に戻ったって良いし』
『まっ!』
『ナナミン大人だからわかるでしょ? 今日しなくちゃいけない報告を、ナナミンのワガママで明日に変えて貰ったんだよ?』
伊地知さんは『報告は明日で大丈夫ですよ』って快くOKしてくれたけどね。
ダメ押しで、スラックス越しにナナミンの昂りに当てている手に力を込めて、刺激を与えた。
『んっ!』
『あれ? もしかして今のでイッた?』
『イッてな……自分で、自分でっ脱ぐ、脱ぎますからっ』
ベルトにかけた手はおぼつかない手付きでカチャカチャと音を立てる。
『そんなんじゃいつまで経ってもベルト外せないんじゃない?』
『て……手を貸してくださいっ』
『ナナミン良い大人なんだからベルトぐらい一人で外せないと……ベルトも外せないのに、どうやって俺をその気にさせるの?』
『……!』
『まぁいいや。誰か通りかかっても困るしね?』
ナナミンの手ごとベルトを持ってスルッと外した。
『チャックも下ろす?』
コクコクと頷くナナミンは下唇を噛んで何かに耐えている。
『えっちなパンツ』を穿いて任務をこなしておいて、何に耐えてるの?
自分でチャックも下ろせないナナミンの足元に跪いて、両手でナナミンの外腿を掴む。
『! 虎杖くんっ』
クチで金具を咥えたら、そのまま一気に引き下ろした。
『フフッ、いやらしい雌の匂いがするね』
『嗅がないでくださいっ』
『嗅いでないよ? ナナミンがプンプン匂わせてるんだよ』
スラックスの下から現れたのは、いやらしい匂いを漂わせる紫色のレース地の『えっちなパンツ』に覆われたナナミンの雄だった。
ガチガチに立ち上がった昂りは窮屈そうにしながら、先走りの汁でレース地に染みを拡げている。
『言ったよね? スケスケもTバックも興奮しない、って』
『あっ、あぁっ』
『こんなパンツ穿いて1日任務に着いてたの? 変態だね? それで一級呪術師が務まるの? ココこんなに硬くしちゃってさ』
『ちがっ』
『何が違うの? 何も違わないでしょ……どんなエロいこと考えて任務してたか教えてくれたらその通りにやってあげる』