ガンマトアドベントカレンダー3.521素晴らしい人々
「ガンガディアのおっさんが師匠の百歳の誕生日をサプライズで祝いたいんだとよ」
「お前サプライズの意味わかってんのか?」
秘密であろう内容をさらりと言ってしまったポップにマトリフは呆れた。だがポップは調子良く笑いながら肘でマトリフをつつく。
「師匠はとっくに気付いてたろ〜?」
「まあな」
ここ数日ガンガディアは挙動不審だった。それがマトリフの百歳を祝うための準備をしているためだとマトリフは気付いていた。
「当日に師匠を連れ出す役目をガンガディアのおっさんに頼まれたんだよ。理由は何でもいいから適当に出かける用事に誘えってさ。師匠どこか行きたいとこあるか?」
「ねえよ」
「パプニカで最近流行ってるデザートでも食いに行く? あ、でもアバン先生のケーキがあるから甘いものは被るなあ」
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