bite marker「戦友」
戦友の居場所を突き止めた。
私の情報網を持ってすればそう大して苦労するものでもなかった。
飼い主たるハンドラー・ウォルターは突然の訪問者に驚愕と警戒を滲ませていたが……。
あの手この手でどうにか事情を説明して渋々と言った感じで目立つからとスティールへイズをハンガーへ格納させてもらった。
警戒を中々解かないハンドラー・ウォルターに私自身も丸腰であることを何度も言い聞かせる。
あいつにも友達が…邪魔をするのは野暮か…?等とぶつくさ呟いているハンドラーを無視して戦友がいるという部屋へと向かう。
教えられた場所の扉の前に立ち、1つ深呼吸をする。
この扉の向こうに戦友がいる。
直接の対面は初めてで心がはやりだすのを感じる。
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