キュワライン ノイマンが食堂へ足を踏み入れると揶揄う様な笑い声と、それを咎める馴染み深い声が鼓膜を揺らした。
何事だ?と思いながらも学食の乗せられたトレーを受け取る。
今日の日替わり定食は白飯にミガルーサの照り焼きとお味噌汁、小鉢のお漬物、デザートはモモンの実だ。
そして未だ自分が食堂へ来たことに気が付いていない二人の元へ歩を進め、ケラケラと笑っている茶髪の癖ッ毛の前へ腰を下ろした。どうやら、二人も自分と同じ日替わり定食を頼んだようだ。
「食堂の入り口までお前の笑い声が響いてたぞ」
「あ、ノイマン!遅かったじゃん?」
「先生の手伝いしてきた。んで?なんでアルバートは唸ってるんだ?」
茶髪の癖ッ毛と金糸のウェーブを持つ友人、チャンドラとハインラインは再び視線を合わせて先程のやり取りを繰り返すばかり。
1970