月の道しるべ ざっくり感想（やや長文）ぜったいに！！！
立花希佐を、幸せにしてくれ！！！！
と思った。
ねえ？先生たち？お願い、
このコンテンツ完走まで絶対手放さないで。

最初の希佐ちゃんのお母様が亡くなった描写から怯えるしか無かった。
え？私は彼女のことを何もシラナカッタノ……？
夏劇の喪失について、
私は個人的に継希兄だけでこんな描写になるのかな？
でもわかんないやっ、て読み飛ばしてた。
なので今回のこの新事実に、あぁー根底はここにあったのかと、
希佐ちゃんの心を想像して怖くなった。
失って苦しくて、自分が嫌いで、ご飯も食べれない、喋れない、
幼い頃に肉親を失えば、誰もがそうなるのか？
何かお母様が亡くなったことに希佐ちゃんが関わる特別な理由があったのか？

ポッキー「真夜さん、お菓子食べます？」
「……………食べる」
最近、陽が落ちるのが早くなってきた気がする。自主練を終え、着替える頃には薄暗くなっていた。昼でも夜でもない時間だ。影で暗くなった鞄の中から、赤い箱とピンクの箱をそっと取り出す。雑に運んじゃったから、中身が折れてないか心配だった。今さら丁寧にしても仕方ないんだけど。
「真夜さん、普通のと、いちごのと、どっちがいいですか？」
「普通って？」
いつの間にか隣にいた真夜さんが、俺の手元を覗き込んだ。涼しい風にのって、真夜さんの汗の匂いが微かに香る。なんだか風がくすぐったい。
「ポッキーか」
「ポッキーです。どっちがいいですか？」
両手に一つずつ箱を持ち、改めて彼に尋ねた。少しふざけて箱をカチャカチャ踊らせると、ふふふ、と彼が小さく笑った。最小限の力で笑う真夜さんは可愛い、と思うのだけど、それを伝えたら、また小さく笑うのかな。