Like A Prayer (仮)それはまるで小さな祈りのように、
何度も何度も繰り返されていた。
(中略)
そんな風にされながら、そぉっと薄く目を開けば、向こうはぎゅっと目を瞑ったままで必死に喰いついてるみてぇだった。それがなんだか可愛いなって思えてきたら、こっちも負けじと喰らいついちまう。
くちゅくちゅって唾液が混ざり合う音に興奮する。身体中がすぐに火照って熱くなる。
早く、もっと、深く抱きしめてやりたい。熱くなってるところで繋がり合って、もっとこいつを感じたい、もっともっと感じさせてやりたい。そんな想いだけで頭ン中がいっぱいになってくる。
「...っは、...ん、って、おい...、こればっかに夢中になってどーすんだよ...っ......」
とは言ってもせっかちなのは好きじゃない。まだお互い服も着たまんまだし。そう独り言ちながらどうにかくっつく顔を引き剥がし、目一杯の力で固ぇ体を押し戻した。それから戸惑い混じりのなんとも情けない顔の方へと手を伸ばしつつ、向こうの左肩にかかった服の部分に指をかけた。
「...いい?」
一応だけど、聞いてみた...、けど何も言葉は返ってこない。かと言って拒絶する様子も無いもんだから、返事を待たず、一息してから一気に上の服を引き下ろす。
「......っ......、」
一瞬、息を呑む音が聞こえた気がして、顔を見ればほんの少しだけ表情を強張らせてた。下唇もぎゅって固く噛み締めてる。それに気づきながらも、オレの目線は無意識に下の方へと下がってた。
思った通り、目の前に出てきたこいつの裸は本当にキレイだな...って改めて思っちまった。ところどころ小さい傷がついたりしてて確かに痛々しいけれど、それもまた逆にそそられるもんがある。思わずこの逞しくって広い胸の中に飛び込みたくもなったけど、とりあえずは脱がせた上着をベッドの下へと投げ捨てた。ついでにオレも手早く自分の寝間着を脱ぎ捨てた。
...その一方で、もう片方の手は無意識に下履きの方へと伸ばしてて。......
「...ん...っ...」
思わず服の上からそこに触っちまっていた。したら、少し耐えるようにまた息を呑んでいた。...あぁ、そっか。いきなり触るとびっくりさせちまうよな。
「...ごめんな?先に脱がせるわ。」
布越しだからまだ反応は薄いけど、それでも確かにぴくってしてる...、それを見てなんだかほっとして、もう一回だけ、と服の上から一撫でし、それから下履きを少しずつずらせていく。