「あれ、岬じゃん」
「松山。今帰り?」
「おう。今、練習帰り。お前は?」
「僕は、ここで父さんと待ち合わせ」
「そっか」
「うん」
「…じゃ、また明日な」
「うん。また学校でね」
〜〜〜〜15分後〜〜〜〜
「岬!」
「わっ!?あったかい」
「バンホーテン!お前も飲めよ」
「ばんほーてん?」
「飲んでみろよ。うまいぜ、このココア。あ〜うめぇ!」
「そうなんだ?あ、甘い…」
「どうだ?」
「ううん。おいしい。ありがとう」
「だろ?練習帰りに飲みたくなるんだよ」
「そうなんだ。ありがとう」
「へへ。いいって」
「……あのさ、松山」
「ん?」
「もしかしてわざわざ買ってきてくれたの?」
「ちげぇよ。ジャンプ買うついでだよ」
「でも、ジャンプ持ってないよね?」
「しまった!買うの、忘れた」
「あはは!何それ」
(岬がすげぇ笑ってる。かわいい)
「ん?なに?」
「いや、別に!(プイッ)」
「え?何?気になるよ」
「なんでもねぇって!!」
*◯。冬の二人◯。*