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    11minkus

    @11minkus
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    11minkus

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    連帯保証人になったせいでヤクザのボスの性奴隷にされることになったガチムチ受けの話……の冒頭部分。
    まだエロいシーンは出てきません。

    平々凡々な日々を過ごしていると思っていた俺の人生は、一変した。


    会社帰り。待つ人のいないアパートの部屋の鍵を開けようとした瞬間、二人の男に羽交い締めにされた。
    普段から鍛えてて力には自信がある俺でも振りほどけないって、こいつら何なんだ!?
    「……!!?な、何!?」
    「返済期限過ぎてっから、わざわざ出向いてやったんだぜー?」
    「は?返済期限……?何のことだよ!?」
    派手な柄シャツを着た明るい金髪の男が、軽い口調で言う。誰かに何かを借りた覚えなどない俺は、訳がわからず混乱するしかない。
    「あれー?何回か『お手紙』送ったって言ってたけど」
    「あのポストじゃ、見てねぇってとこじゃねぇか?」
    もう一人のパーマ頭の気怠げな雰囲気を醸し出している男が、壁に取り付けられているポストを顎で指す。
    俺の部屋番号が書かれたそれには、チラシやら郵便物が溢れかえっていた。
    繁忙期の激務で、ポストのことなど頭の片隅にもない状態だったから、『お手紙』とやらもなんのことだか分からない。
    「お、あったー。ボスからの『お手紙』」
    チラシまみれのポストから茶封筒を引っ張り出した男は、それをヒラヒラと俺の目の前で揺らす。
    とんでもなく悪い予感がする。
    「それって……」
    「あんた、峰田ってヤツに覚えあんだろ?」
    パーマ頭が出した名前……峰田は俺の友人である。大学時代に知り合い、数年前に起業するとかで借金をすることになり、頼みこまれて連帯保証人になった相手だ。
    思い返せば、最近全く連絡が取れなくなっていた。
    「峰田……あいつが何か……」
    「何か、じゃねぇんだよなー。あの野郎、金返さずに飛びやがってさ」
    「……!」
    「それで、連帯保証人のあんたのとこに来たってわけ。逃がさねぇからな?」
    二人の男はそれまでの雰囲気を一変させ、鋭い眼光で俺を捕らえる。
    「そんな、俺……そんな手紙知らない……」
    「知らないとか関係ねぇ。決められた期限に返さなかったテメェが悪い」
    この先何が起こるか分からない恐怖に声が震え、無理やり押しこめられたワゴンで連れ去られることになってしまった。


    「ボス、連れてきました!」
    車内で後ろ手に縛られ、引きずられるようにどこかの部屋に連れてこられた俺は、雑に絨毯張りの床に転がされた。
    逃がさないためなのか妙な注射まで打たれ、身体が言うことを聞かない。
    「捕まえられたか」
    『ボス』と呼ばれた目の前の人物は、男にしては小綺麗な雰囲気があり、俺より小柄なくせに威圧感が凄まじい。
    逆らうと何をされるか分からないような、俺をここまで引っ張ってきた金髪とパーマ頭の二人とは比にならないくらいのオーラがある。
    「ボスからの手紙、見てもいなかったらしいですよ」
    「ちゃんと確認しねぇとな?」
    「まあいいさ。こうして直接連れて来れたんだ。手紙のことは気にしないさ」
    「さすがボス!」と金髪の楽しげな声が聞こえるが、俺にとっては全く楽しめる雰囲気ではない。
    「写真で見てはいたけど、実物はもっとイイね。僕の好みだ」
    男は俺の尻を鷲掴みにしたかと思うと、そのまま揉むように手を動かした。
    「ひっ……!」
    「僕はね、君みたいなガタイが良くて『抱かれるなんて夢にも思ってません』って顔した男を組み敷くのが大好きなんだ」
    「な……!?」
    頭が理解することを拒絶する。言葉を失った俺に、男は笑みを浮かべて言い放つ。
    「返済期限を守れなかった君には、僕の性奴隷になってもらうよ」
    「嫌だと、言ったら……?」
    「手段は選ばないよ。殺しはしないけど、絶対に僕に服従させるから」
    「……っ」
    「恨むなら、金返さないで飛んだ『お友達』を恨むんだね」

    連帯保証人になるなど、考え無しの浅はかな行動をすべきでは無かったと悔やんでも遅い。
    手紙を読んでいたとしても、薄給の俺に金の返済などできなかっただろう。
    俺に残された道はこれしかないのである。

    こうして俺の絶望の日々が幕を開けた。
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