俺こと[[rb:根布 涼太 > ねふ りょうた]]が、小学校に入る少し前の頃。
『悪の組織』を名乗る謎の集団が、日常を一変させてしまった。
自分たちの活動範囲を広げるために、人々を傷つけたり、街を破壊するなど、好き勝手していた。
ある日。組織の幹部に襲われた幼い俺は、暴れて抵抗したものの全く敵わなかった。
『やめろ! やだ! はなせーー!!』
『ヒャハハ、ガキでも人質としては使えるからな』
どこかへ連れて行かれそうになった瞬間、『待て!!』という声が耳に入った。
声の主は、悪の組織の活動を阻止するために現れた、『正義のヒーロー・レッド』だった。
レッドは隙をついて、俺を助け出してくれた。
がっしりとした太い腕に抱かれた感覚は、今でも忘れられない。
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