RBとメテオレンジャーが戦ってる世界線「なんだ、メテオレンジャーってこんなものなんですね?思ったより弱くて雑魚!つまんなーい」
クスクスと笑う、流星グリーン──高峯翠に似たその男は、まるでヒーローショーを見る子供のような目で見下していた。
次の反応を今か今かと待っているその視線の先にいる俺にはもう殆ど力が残っておらず、変身も解けてしまった。
「ねぇ流星レッド……いや、守沢千秋?ヒーローならさ、また立ち上がるぐらいしてくださいよ。じゃないとつまらないじゃん?」
そう言って俺を蹴り上げる。
俺が咳き込んでいる間にも、高峯によく似たそいつは、何度も何度も腹を蹴ってきた。
痛くて、苦しくて、でも声を上げることも出来なくて、ただただ耐えることしか出来なかった。
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