愛のはなしレオあんちゃんが付き合って少ししてから、レオ不在でセナとあんずさんが2人きりで食事してる時に、セナがあんずさんに「れおくんとどう?」みたいに話振るんですよ。
で、
「フィレンツェと日本だと離れてるけど、さみしくなったりしないの?」
「いえ、特に……? おはようとおやすみは毎日やり取りしてますし。……あぁ、でも、ちゃんとご飯食べてるか、お家に帰って寝てくれてるかは心配にはなりますけど。でも瀬名先輩がそばにいらっしゃるのでそこまでは」
「あんたもそれ人のこと言えないでしょ。ブーメラン投げてるのわかってる?」
「うっ」
とかいった世間話してて、不意に
「ごめん。今から変なこと聞くけどさ」
「あんたはさ……あんずは、れおくんからの愛、こわいって思ったりしたことない?」
「……こわい?」
「うん。あいつのは……れおくんのはさ、大きすぎるでしょ? あまりに大きすぎて……受け取れるか不安になったり、受け取るのがこわかったりするとか……自分も同じくらいのものを返せるか、とか。思ったことない?」
「今、れおくんからの果てしない愛を、一身に受けてるあんたに……あんずに聞いてみたかった」
「そうですね……こわい、と思ったことはないですけど、不安に思ったことがないって言ったら嘘になります。たまに、何で自分なんだろう?って考えることはあるので」
「……そう」
「でも、そういう時は同時に、何で月永先輩なんだろう?とも考えるんです。すると思い当たる理由がいっぱい出てくるんですけど、これだ!っていう核……?みたいなものがなくて。——あ、ちなみに、この話をそのまま月永先輩に言ったことがあるんです。そしたら月永先輩、なんて言ったと思います?」
「……なんて言ったの?」
「『あんずだから!』って。さすがにその時は一瞬よくわからなかったんですけど、でもそうだなってなんだか腑に落ちて。なので私も『月永先輩だからですね』って言ったら、苦しいくらいぎゅうぎゅうに抱きしめられました」
「…………あんたさぁ…」
「ふふ。なので答えとしては、『月永先輩の愛は、お日さまみたいにあったかくて、すごくやさしい』ですね!」
「……ハァ……聞いた俺が間違ってた。まさかあんずからこんな惚気聞けるなんて思ってもなかったんだけどぉ……れおくんならともかくさぁ……」
「あ、恥ずかしいので月永先輩には秘密ですよ!」
「心配しなくても絶対言わないから。こんなの聞いたら調子に乗るに決まってる。——でもさぁ、安心したよ」
「?」
「『あんずだかられおくんが好きになった』し、『れおくんだからあんずが好きになった』。れおくんの愛をしっかりと受け止めきれて、それ以上を返せるくらいのあんただから。あんずだから選ばれたの。あんたってすごい子。この俺が言うんだからね? 俺の心配なんていらないってよぉ〜くよくわかった」
「あはは、瀬名先輩に褒めてもらえるなんて…うれしいですけど明日は雹が降りますかね?」
「生意気言わない! はい、もうこの話は終わり! わかった?」
「はい、わかりました」
「うん、いい子。——あんず、れおくんのこと任せたからね」
「えーっと、……がんばります!」
「がんばらなくていいから。あんずがあんずなら大丈夫」
って、あんずさんの頭なでなでするセナがいます。
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セナは過去にレオから愛やら執着やら混ざりに混ざったクソデカ感情を向けられた経験があるので、レオあんが付き合ったら自分とあんずを置き換えて考えることありそうで。
その時のセナはレオが自分に向けてくるものをすべて受け止めきることができなかったので、今レオの隣に、あの時の自分とは違うけど同じような立ち位置にいる、自分とおなじくレオに選ばれたあんずはどうなんだろう?大丈夫なんだろうか?と心配してしまったりするんじゃないかな〜と思ってます。でも心配無用だったねって話。
レオは愛を与えれる人間なんですが、それと同時に愛を渇望しているので、もしも同じくらい、いやそれ以上の愛がもらえたならうれしくてうれしくて、幸せすぎて、それだけで満たされて安心して生きていけると思ってるんですよね。
なかなか「愛してるよ!」って言っても、「愛してるよ」「愛してますよ」とは多くの人間が照れくさくて言えないんですが(セナもそう)、あんずさんは言えるんですよね〜これが。
なぜならあんずも「アイドルが、みんながだぁいすき」で、愛を与えれる人間なので、「愛してますよ」「大好きですよ」って態度でも言葉でも表すことができるので。
「うっちゅ〜✩」って言ったら「うっちゅ〜✩」って返してくれたのがあんずだけだったように、「愛してるよ!」って言ったら細かいことは考えずに、最初は恥ずかしかったけども「私も愛してますよ!」ってお返ししたと思います。たぶんほんとそんな単純だけど重要で、誰もが返してくれなかったものを返してくれる存在に、あんずに出会えたことはレオにとって運命だったんじゃないかなと。
月永レオが「愛してるよ!」って言って「愛してますよ」って言ってくれたのはあんずが初めてだったと思います。たぶん月並みですがその時衝撃が走ったんじゃないかな?たぶんすごく満たされたでしょうね……レオあんは恋じゃなくて、愛を与えて愛を返してる関係なので、恋愛じゃないよ〜って言いたかったりする。あとから恋愛してたり、恋愛もしてたらかわいいよね!!!
レオの愛をほわほわした顔で普通に受け止めて、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい愛をちゃんと返してるあんずを見て、セナは”すごい””よくやるよね””真似できない”って思ってるのが好きなんよね〜〜〜笑 たまにセナがあんずの頭を無言で撫でるんだけど、労ってたり感謝してたりかわいがってたり、いろんな気持ちこめて撫でてる。
セナはレオに、もう二度と独りにならずに幸せになってほしいと願ってるので、自分じゃできないことをしてくれてるあんずという存在に感謝してる、というのがろじライハあんの関係だったり。
たぶんレオも付き合ってしばらくしたら、『あんずが自分にとってなぜ、どれくらい大切で特別か』がわかったりするので、そしたらレオは「あんずはすごい」「おれを見つけてくれてありがと」「もうぜったい離さないし、頼まれたって離さない」「あんずもおれのこと離さないで」って頻繁に言うようになるとおもう。後半のセリフには純粋でドス黒い執着と執心も確実に混ざってくるので、ある意味おそろしかったりするんだけど!笑
無垢で純粋なものほど恐ろしかったり、こわかったりするんだけど、だからこそ混じりけなく澄んでいて純真できれいだと思うので。なんにせよ”月永レオ”という人間のそばに、隣にずっといられる人間はあんずさんしかいないと思ってるので、ろじもレオあん描きながらあんずさんすごない????って思ってる。
『あんなにもアイドルみんなに際限のない愛を注ぐあんずさんは、月永レオよりもすごい』『そのあんずさんがくれる愛に満たされて、惹かれて、もっと欲しい、自分だけの特別がほしいとおれだけにちょうだい、と望んだ月永レオ』がろじレオあん。つまり、レオが始まりなんじゃなくてあんずが始まり。
彼女が自分以外のみんなに愛を注いでることはすごく微笑ましくてうれしいことなんだけど(自分も同じことをしてるし)、みんなにあげる愛じゃなくておれだけの愛をちょうだいって思ってるし求めてるレオはかわいい。たぶんあんずも、レオがお姫さまやみんなに向ける愛と自分にくれる愛が違ったと気づいた時、すごくうれしくて恥ずかしくて、満たされてしまうので、あんずもレオにちょっとずつ”とくべつ”を渡すようになったらまじでにやける。
”とくべつ”があるからって、他が”とくべつじゃなくなる”わけじゃない。みんなそれぞれ”とくべつ”で、でも、だけどその中でもっと与えたい人がいたら、それは”もっととくべつな人”。大丈夫、”特別あつかい”してもバチなんて当たらないよ。みたいなことをあんずはレオを見て教わってたらいいなっていう。
いやだって、”恋人とお姫さま”も”セナとあんず”も別だし比較なんてできないもんね!笑 あんずはプロデューサーだからという理由で特別あつかいしないようにするんだけど、みんなに愛をばらまきながら自分にも愛を注いでくれるレオと付き合ってるうちに自然と憑き物が落ちるとおもってる。
たまーに月永くんのクソ重い感情(執着と独占欲)の話とか描きたくなったりする。いやだってめちゃくちゃかわいいやん……同時に”””””あの”””””あんずさんがたったひとりのひと、月永くんに執着心と独占欲向けてしまう話と、それをはじめて喰らった時の月永くんの興奮と幸福も描きたくなる……。
月永くん束縛なんて嫌いだー!!自由にさせてくれー!!!みたいな言動してるけど、大好きな人の愛に縛られるの好きだからさ!?!?だいたい執着激しい人は執着されることも望んでるのでレオやばくね????レオあんちゃんやばくね????かわいいだけやないんやぞかわいいけどな????
レオあん描いてたらレオあん語りたくなって、語ったらもっと描きたくなった………原稿はかどる〜〜〜〜笑