22 鍾魈「魈、今日も牛乳飲んでるの?」
「何か問題でも?」
「ないけど。よく飽きないなぁと思って。ほかにも種類はあるのに、いつも同じだからさ。前はそこそこローテーションしてたのに」
「そういう気分なだけだ」
「そうなの? あ、そういえばさ、この間の身体測定どうだった? 俺ねー、身長伸びたんだあ、なんと一センチ!」
「………………………」
「あ、あれ? 魈〜? なんで黙っちゃうの? ていうか顔こわいんだけど急に」
「何をした」
「え? 何って何が?」
「身長が伸びたと言ったな、何をしてそうなった?」
「な、なんだろ……好き嫌いせずご飯食べるとか、運動するとか……? あんまり意識してないな」
「何故だ! 何故何も考えていないぽやぽやしているお前の身長が伸びて、我は伸びない!? こうして牛乳を飲んでも、…………くっ」
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