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    めてぃ

    結界師正良の妄想をほぼ壁打ちでただ垂れ流すだけのアカウント。
    あとは自作正良ぬいで色々と写真取ってます。
    メモとあるのはほぼ小説かほんとにメモだけです。
    なにかあればTwitterかマシュマロまでどうぞ。

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    めてぃ

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    プリッツの日~
    またもやショタ正良ですが・・・(最後に大きくなったちょっとだけ正良あり)
    短くさらっと終わらせようと思ったのに予定外にながくなった

    茶の間のテーブルで宿題をする目の前で、良守が絵本を見ながら黙々とおやつを食べている。
    右手に小袋を持ち、左手で1本ずつ食べている。ひと口ずつある程度の長さで齧って食べればいいものの、なぜかサクサクサクサクと小まめに齧りながら口の中に押し込んでいく。じっと見ているが全然気づく気配がない。その動きがハムスターに見えてきて、笑いがこぼれる。
    その笑い声に気づいたのか、咥えたままこちらを見て不思議そうな顔をした。
    「にいちゃん何がおもしろいの?」
    「ん?良守がハムスターみたいだなって」
    「よしもりが?かわいいね」
    ニコニコしながらご機嫌で言う。自分で言うか?とも思うが、そういったつもりで言ったわけでもないのにあまりの可愛さが悔しくなって身を乗り出してデコピンをくらわす。
    「痛って」
    「ばーか」
    「なんだよ。にいちゃんも食べたいならあげるのに、もう。はい」
    そう言って1本差しだしてくる。
    これまたそういう意味でやったわけではないのに、この優しさは父さん譲りか。せっかくくれるというのでとりあえずもらっておく。
    そのまま受け取らずに顔を乗り出してかじりつく。良守が食べていたのと同じように細かく齧りながら持っている指先まで進んでいくと、その様子が面白かったのかケタケタ笑い出した。
    「はい」
    食べ終わるともう1本出される。またやれということか。仕方がないので同じようにまたやってやるとさらに笑う。こんなので笑えるなんて単純すぎやしないか。
    「そうだ!良守、ゲームしよう」
    「ゲーム?」
    「こっちおいで」
    良守はぐるっとテーブルを回ってきて正守の前に座る。
    「1本ちょうだい」
    袋から1本取り出して渡してくれる。
    「いい?兄ちゃんはこっちから食べる。反対側から良守が食べる。先に多く食べたほうが勝ちだよ」
    「うん!わかった!早くやろ!」
    乗り気になったのか急かされたので、二人で両側からかじりつく。
    「用意、スタート」
    咥えたままだったのではっきりとは言えなかったが、それを機にお互い食べ進める。
    負けるのが悔しいのか良守はさきほどと同じようにサクサクサクと食べ進んでくる。それを正面で間近で見ていたらあまりの必死な顔に笑いをこらえるのが大変で、顔を動かした瞬間にポキッと折れてしまった。
    「もう!にいちゃんちゃんとやって!」
    「ごめんごめん」
    「にいちゃん、コレ最後の1本だからちゃんとやってよ」
    「わかったよ」
    思いつきで始めたのにまさかの真剣勝負になってしまった。再度お互い両側を咥えると白熱した戦いが始まる。
    良守は先ほどと同じように小刻みに攻めてくる。ここはちゃんと勝負しないとまた怒られるに違いない。兄のズルさを利用して、大きくひと口ずつこちらは攻める。あっという間に二人の距離が縮まる。このままではぶつかるので先に折れるかなと考えている矢先、良守は勢いそのままに正守の口にぶつかってくる。勢いを落とせなかったようだ。
    「痛ってえな。良守」
    良守もびっくりしたようで初めはビックリしていたものの、気を取り直すとにこっと笑う。
    「なんで笑ってるんだよ」
    こちらは痛かったというのに笑っているのが腹立たしくなって不機嫌な声になってしまう。
    「だって…にいちゃんとちゅうしちゃった!」
    「何喜んでるんだよ。兄ちゃんとちゅうだぞ?」
    「なんで?だって大好きな人とちゅうするってお父さん言ってたもん!よしもりはにいちゃんが大好きだからちゅうしたんだよ?」
    こじつけのような気もするが、良守に大好きと言われてうれしくないわけがない。
    「そんなに兄ちゃん好き?」
    「うん!」
    「じゃあ、もう一回する?」
    「うん!」
    今度はプリッツなしで、そのまま軽くちゅっとする。顔が離れると良守は満面の笑みを浮かべているのを見て、おもわずぎゅっと抱きしめてしまった正守であった。


    「というのがあったんだが、お前覚えているか?」
    「は?」
    最初は何を言っているんだという顔をしていたが、思い出してきたのかだんだんと顔が赤くなってくる。
    「お、覚えてない!」
    「その反応は覚えているな」
    あまりにお手本な反応にさらに揶揄いたくなる。
    「今日はプリッツの日なんだってさ。で、ここにプリッツがあります。兄ちゃんがこっちを咥えるからお前そっちから食べて?」
    「なんでやらせるんだよ!」
    「だってお前からちゅうしてくれないし」
    「は?ちゅうくらいしてやる!」
    照れ隠しなのか、勢いよく唇にぶつかってくる。キスというよりかは事故だ。
    「もうしたからな!」
    真っ赤になって離れようとするのをがっちりと抱え込み、今度は正守から仕掛ける。
    「そんなんで許すわけないだろ」
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