イキがりBEAST【ツバショR】動物で言うところの、盛りの時期というのだろうか。
理性では抑えきれないものに突き動かされた獣は物足りなさそうに言った。
「おい、もうへばったのかツバサァ…ショータイムは、これからだってのに」
「うっせ、お前がきつくすっから思うように動けねぇだけだっつーの」
「言い訳かぁ?…へっ…総長とあろう男が情けないなぁ?」
ショウは楽しそうに口の端を吊り上げて、煽るように笑ってみせた。
余裕のある所を見せてツバサを煽っているショウだったが、腹部に感じる熱に少しずつ溶かされていくのを感じていた。
ショウの煽りに不満そうな表情を浮かべたツバサは機会を狙うように上下に揺れる。
(…そう…この感じだ)
ツバサの瞳には汗ばみながらも平静を保とうとしているショウの姿しか映っていなかった。
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